Facebookメッセージのスタンプに、ザッカーバーグの愛犬ビーストが登場

これであなたもFacebookのCEOも、同じようにくつろげるようになった。ビーストと遊ぼう。ビリオネアのプーリー犬に専用のFacebookスタンプパックができた。文字を入力する代わりに、Beastが遊んだり、おねだりしたり、コーンをかぶったりしているアニメーション画像を友達に送ることができる。「一体それがどうした?」と言う前に、これが複雑な感情を効率よく伝える手助けをするFacebookの探求の一環であることを知るべきだ。

もしFacebookに、最も表現力豊かで効率のよいメッセージング・システムが出来れば、人々はSMSやiMessageやGoogle Hangouts、Path、Line、WhatsApp、Snapchat等々のアプリよりもこちらを使うだろう。これは大きい。みんなメッセージには多大な時間を費していて、そこに広告やEコマースの機会が生まれるからだ。メッセージを常用することによって、誰と一番近しいか、という最重要なデータも手に入る。Facebookはそれを使ってターゲット広告の精度を高め、より関連性の高いコンテンツをニュースフィードに送ることができる。

スタンプがメッセージで大流行しているのはそれが理由だ。アジアのアプリ、Lineなどでは何年も前から使われていたが、今年に入ってPathが取り入れ、Facebookも無料スタンプソストアで後を追った。iOS、AndroidのFacebookおよびMessengerアプリにある小さなスマイルアイコンから利用できる。

一見無意味で子供っぽい印象を受けるが、考えてみるとこれはテキストメッセージに人間味(この場合は犬味)をもたらしてくれるものだ。

表情もボディーランゲージも声の調子もないテキストでは、興奮や皮肉、あるいは真剣味は伝わらない。つまり、ジョークを文字通りに受け取ったり、誰かが真面目であることに気付かなかったりしかねない。しかし、遊び心をもって気持ちを表現できるようになれば、テキストにビーストがおもちゃをかじっている画像を付けて送ることができる。あるいは彼が怒って見える画像を付ければ、あなたがふざけていないことを示すこともできる。エモーティコンが登場してから久しいが、小さくて抽象的だった。スタンプはずっと大きく、もっと特徴的で、アニメーションによって生き生きとした感情を表現できる。

Facebookがスタンプを無料提供しているのも有効で、スタンプのパックを最大15セットダウンロードできる。きのう登場し、今日Gabe Riveraが見つけたビーストのパック以外に、海賊と人魚がいっぱいのファーストメイト、少々ゴス寄りのスカリングトン、ちょっとヒップなワイドアイズなどのパックが新たに追加された。こうした多様性によって、ユーザーは自分のスタイルに合ったスタンプを見つけることができ、 “LOL” や “I love you” などの気持ちを昔ながらの文字テキストではなく、楽しくグラフィカルな方法で伝えられる。

私も何枚かビーストのスタンプを送ってみたところ、その可愛いらしさにみんなが一言触れた。Facebookが感情の研究者と共同作業してきたことが花開き、同社のメッセージング製品に優位性が一つ加わったようだ。メッセージング戦争勝利の鍵はキュートさかもしれない。

個人的には、煮えきらない友達にはビーストが自分のしっぽを追いかけているスタンプを、何かをお願いする時には子犬の目をしたビーストを使いまくる予定だ。どうか、お願いだからあの完売のコンサートにぼくを入れてください。

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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