しばらく、FaceTimeは使わない方がよいかもしれない。
新たに見つかったiOSのバグで、FaceTimeのユーザーは、相手の起呼を受け取る前に相手の声が聞けてしまう。
このバグの話は今朝(米国時間1/28)、シカゴのアーチストBenji Mobbがツイートでデモしてから広まった。その後それを9to5Macが拾って記事にした。
どうやら、FaceTimeのグループコールのシステムのロジックに、バグの原因があるようだ。ここでやり方を書くことは控えるが、このバグによって受信者のスマートフォンはグループコールがすでに進行中である、と思ってしまうらしい。何かタップするとFaceTimeはたちまちトリップ状態になり、まだその起呼を受け取っていないのに受信機のマイクロフォンをonにしてしまう。
さらに奇怪なのは、受信者がその起呼を無視しようとしてボリューム下げボタンや電源ボタンを押すと、こんどはカメラもonになることだ。受信機の画面はその入信を表示しているままだが、マイクロフォンとカメラはストリーミングを開始している。
本誌TechCrunchはiOS 12.1.2が動く複数のiPhoneでこのバグを確認した。Appleに問い合わせたら、スポークスパーソンはこう答えた:
“この問題はすでに承知しており、今週後半のソフトウェアアップデートで修復をリリースする。”
Appleはすでに知ってて、対策を講じ中だ。でも当面の対策は、Facebookを無効にすること(Settings > FaceTime)。
日頃からAppleは、プライバシー保護を最大の差別化要因と言っているから、これはかなりまずいバグだ。数週間前には同社は、CESが行われているコンベンション・センターの真ん前のビルに、こんなバナー広告を出した:
[あなたのiPhoneの上で起きることはあなたのiPhoneの上にとどまる。]
写真クレジット: David Becker/ Stringer (Getty)