Fenderは昨年8月、ギター以外のプロダクトの拡充をはかりはじめた。たとえばまず登場したのは初めてのFenderアプリケーションだった。もちろん、ストラトキャスター生みの親であるFenderが、ギターから完璧に離れてしまうことはなかった。リリースしたのはいかにもFenderらしく、iPhone向けのギターチューナーだった。こちらでも試してみたが、なかなかよくできたアプリケーションであるように感じられた。
もちろん、Fenderがリリースしたからといって、これまでのギターチューナー・アプリケーションと大きく変わるものではなかった(個人的には結局GuitarTunaを使っている)。しかし機能的にはみるべきものをもっており、エレキギターおよびアコースティックギター、それにベース向けのさまざまなチューニング方式に対応している。
そのFender TuneのAndroid版がいよいよ登場した。機能的にはiPhone版と同様に半音下げチューニングに対応し、オートモードも備えている。もちろん価格もiPhone版と同じで「無料」で提供されている。
確かに「まったく新しいもの」というわけではない。しかしFenderは、これまでの歴史と経験を活かしつつ、またファンから離れることなく新しいものを提供しようとしているわけだ。Fenderとしては、チューニングアプリケーションに続いて、さまざまなプロダクトを提供していく予定でもあるようだ。
ちなみにハードウェア的にもいろいろと新しい試みをしている。高価ではあるものの、その価値はありそうなFender製モニター(イヤホン)に興味を持っている人も多いことだろう。
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(翻訳:Maeda, H)