本日(米国時間7/1)Facebookは、近況アップデートを複数の言語で簡単に投稿できる新機能を発表した。これまでは、各言語の翻訳テキストを含めた長い記事を投稿するか、言語毎に別々の記事を投稿する必要があった。
去る2月にFacebookは、Facebookページのオーナーが複数言語で近況アップデートを書ける機能のテストを開始したことを発表したが、このたびそれが一般ユーザーにも拡大されることになった。
使い方はこうだ。まず、ある言語で記事を書き、”Write post in another language”[他の言語で投稿する]のリンクを押す。どの言語を使うかを選び、翻訳記事を書いたら、それで終るかさらに別の言語を追加することもできる。読者は好きな言語のテキストを読むことができる。
簡単そうに聞こえるが、Facebookによると、これを実現するにはかなりの開発が必要だったという。例えば、翻訳テキストを全部保存する方法が必要になるが、元々システムは一メッセージに一言語という前提で作られていた。
もう一つの課題は、どのユーザーにどの言語を見せるかの決め方だ。Facebookは「いくつかの情報を元に、どの言語を読者が求めているかを決める。アカウント設定の言語や地域、そのユーザーが通常投稿しているテキストの言語等だ(単純ベイズ分類器を使って、システムが識別できる全言語のテキストについて確率分布を求める)」と言っている。
Facebook広報はわれわれにこのシステムを「AI」として売り込もうとしたが、単純ベイズ分類器はかなり古くから出回っている(トーマス・ベイズがこの理論を示したのは18世紀のこと)。しかしFacebookは、この複数言語の翻訳テキストを、同社の機械翻訳システムの改善に役立てる計画であるとも言った。「これは、Facebookに分断する言語の壁をなくすという当社のビジョンに、われわれを一歩近づけるものだ」と同社は言った。
テストグループに入っている人は、アカウントの「言語」セクションで複数言語による投稿を有効にすることができる(Facebookページのオーナーでまだ機能を有効にしていない人は、ここに説明がある)。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)