Fordが新たに発表した“Autolivery”バンのコンセプトは、名前はひどいが中身は興味深いアイデアでいっぱいだ。このバンはFordの社内チャレンジプロジェクト “last mile mobility” の成果の一つだ。電動自動運転バンに無人ドローンを積み、顧客の戸口まで最後の何メートルかの配達を受け持つ。
Fordのこのバンはまだ全くのコンセプトであり、 Mercedesの物理的コンセプトや2月に発表されたUPSの配達ドローンよりもリアルに遠い。現在はどう動くかを見られるのはVRだけで、しかもバルセロナのMWCに行かなくてはならない。それでもこのアイデアは多くの自動車メーカーや運送会社にとって大きな意味があるだろう。
技術的には間違いなく興味深いし、コストや効率についても理にかなっているが、この種のしくみが実現するためには多くの規制をクリアしなければならない。それでも自動運転トラックは渋滞で待たされてもイライラしないし、自動飛行ドローンは、シフトの終りが近いからとか工事車両で通行止めだからとか言って配達を諦めたりしない。
Fordは2021年までに自動運転車を市場に投入する計画もあるので、仕事の半分はそれで完了する。車載ドローンがそこから飛び立てるようになるのは時間の問題だろう。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)