昔々、スポーツのストリーミング中継などあり得ないというような時代もあった。しかし時代は変わった。パソコンやスマートフォン、あるいはタブレットなどからストリーム中継でスポーツを楽しみたいと考える人が増えた。そして放送側も続々とそうしたニーズに応えるようになってきている。そうした時代の流れに乗ろうと今回動いた巨人はFox Sportsだ。今シーズンのNFLの101試合をストリーミング配信すると発表した。
もちろんストリーミング技術事態は既に一般的なものとなっている。たとえばDirecTVのNFL Sunday Ticketもここ数年にわたってNFLゲームのストリーミング配信を行なってきていた。DirecTVとしては独占的にストリーミング中継を行なって、衛星チャネルに加入している人以外にも番組を提供できるメリットがあったわけだ。
そのような中、ストリーミング配信に対する需要は大きく広がってきていた。ESPNが、自社のWatchESPNアプリケーションを使ってMonday Night Footballをオンラインで見ることができるようにするという動きもあった。またここ3回のSuper Bowlはいずれもストリーミングで提供されてもいる。1度目はNBC Sportsで、次がCBS、そして前回がFox Sportsによるものだった。
多くの人が認めているように、前回のストリーミングは大成功であったと評価できる。そこでFox Sportsとしてはさらなる展開をはかることにしたのだ。NFL101試合をウェブおよびタブレットアプリケーションで配信することとしたのだ。内訳は、レギュラーシーズンを97試合、そしてプレイオフゲームを4試合だ。2014年シーズンの間中、ストリーミング配信を楽しめることとなる。
但し、すべての人が無料で楽しめるというわけではない。ストリーミングを見るためにはケーブルテレビの受信契約をして、閲覧登録をする必要があるのだ。
また、シーズン中で100試合以上がストリーミングされるわけだが、自分の地域の試合しか見られない。つまりサンフランシスコ在住ながらもフィラデルフィア・イーグルスのファンであるというような人は、ストリーミングの恩恵を受けることはできないのだ。49ersのストリーミングを見ながら、途中経過報告でも待つしかないことになる。
たいていは地元チームを応援するケースが多いとはいえ、別地域の試合も楽しめるようになれば良いと思う。まあいずれにせよ、テレビの前に陣取っていなくても、日曜の午後にフットボールを楽しむことができるようになるのは嬉しいことだ。
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(翻訳:Maeda, H)