G Suite EnterpriseのSecurity Centerで、利用しているすべてのサービスのセキュリティ状況を一望できる

Googleが今日、G Suiteのアドミン用の新しいツールを立ち上げて、彼らの組織のセキュリティの状態をもっとよく見られるようにした。そのツールG Suite Security CenterはG Suite Enterpriseのユーザーだけが使えて、二つの主な部位がある。最初の部位はダッシュボードで、アドミンはその画面を見ながらさまざまなサービスのセキュリティ関連測度の現在値を概観できる。たとえばGmailなら受信メール中のフィッシングメールの有無やその数など。またGoogle DriveやMobile Managementなども、セキュリティが重要だ。第二の部位はセキュリティの健康診断で、現在のセキュリティの設定を概観するとともに、その改善のアドバイスを提供する。

Security Centerを担当するプロダクトマネージャーChad Tylerによると、現状では重要なセキュリティ関連測度がさまざまな個々のG Suiteプロダクトに分散しているが、それらを一つのサービスにまとめるべきだ、と彼らは考えた。それに加えて、ユーザーの安全を確保するためのリコメンデーションも、GoogleがG Suiteのために推奨するベストプラクティスを、個々のサービスごとではなく、すべてを一つの画面で見られるようにしたい。

しかしSecurity Centerの心臓部はあくまでもダッシュボードだ。アドミンはその画面を見ることによって、会社全体に何が起きているのかを素早く一望できる。Tylerによると、ダッシュボードに加わるサービスは今後もっと増えるが、たとえばそれを見ることによって、どの社員にフィッシングメールの急激な増加(スパイク)があるかもすぐに分かる。さまざまな測度がグラフや図表などで一望できる、という点では、ユーザー体験はGoogle Analyticsなどに似ている(上図および下図)。

Security Centerはすでに、全世界のG Suite Enterpriseのアドミンに向けて展開されている。全員に行き渡るのもかなり早いと思われるので、たとえばあなたががG Suite Enterpriseのアドミンなら、もうすでにご自分のアカウントで利用できるかもしれない。

  1. g-suite-security-center-static_1-16_twg-1.png

  2. 5ff8e082bb6922553c11263661dd9a98.png

  3. dashboard_details_spam_phishing-1.png

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。