Gmailに百種以上のテーマが追加され、エモティコンに替わる絵文字も登場

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今日、GoogleはウェブベースのGmailサービスをより楽しく使えて、ユーザーが自分好みにするための機能をいくつか追加した。Gmailの見た目と使い勝手をカスタマイズできるテーマを百種類以上追加し、絵文字も利用できるようになった。

テーマは 2008年からGmailに実装されているが、今回の変更点についてGoogleはブログ記事で発表している。テーマは設定の中に埋もれ、Googleはしばらく時代に合った新しいコンテンツを追加したり、アップデートしたりしていなかった。それが今回のテーマの拡充に注目すべき理由だ。

テーマのカタログにはこれまで10数種類程度しかなかった。それも、単色のテーマを入れてだ。新しいカタログにはGmailの選んだハイレゾ画像を多く含む、数百種類の新たな選択肢が増える。中にはGoogleのスタッフが撮影した写真もあると同社は伝えている。

ユーザーは自分のテーマをアップロードすることもでき、ビルトインの編集ツールで、ぼかし、装飾、テキストバックグラウンドといったカスタマイズを更に加えることができる。

テーマはGmailの体験を自分好みにし、メール利用を少し楽しくするためのものだが実用的な側面もある。複数のGmailアカウントを保有する人は、どのアカウントにログインして使用しているかがひと目で分かるように活用することができるだろう。

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またGmailはウェブベースのメールサービスにもっと良い絵文字を追加した。にこにこ顔の絵文字の種類が増え、食べ物、自然、休暇といったカテゴリーの絵文字も追加された。モバイルのテキストアプリやGoogleのHangoutのアプリで利用できるものと似ている。このセレクションは、これまでの絵文字のセレクションを刷新することになる。前の時代から留まったままのチャットエモティコンを思い起こさせるものが遂に更新される。(しばらくアップデートされていなかったのが分かるだろう。)

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マイナーな更新のように思えるが、絵文字は小さな画面でタイプするのが手間となるモバイル端末で素早くコミュニケーションを取るために広く普及している。ユーザーは、モバイルで友人にちょっとした内容を伝えるためにメールアプリでなく、モバイルのメッセージアプリを頻繁に利用するようになった。これは、Gmailが今後若い層を取り込めるかに影響することも考えられる。

現在Gmailもモバイルから利用されることが多い。同社は5月にGmailのユーザーは、2012年の4億2500万人から現在9億人に増加したと伝え、ユーザーの75%はモバイル端末からサービスを利用していると言う。

言葉を変えれば、Googleはこのメールサービスをモバイル端末でも利用しやすくし、最新の絵文字に対応することが必要だったということだ。

この新しいテーマと絵文字は、今日からウェブ版に順次適用されるとGoogleは伝えているが、全ての更新が完了するまで数日かかるという。モバイル版でも新しい絵文字が利用できるかどうかGoogleは明示しなかったが、どこかの時点で追加されなければ意味がないだろう。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter