Google、検索結果の著者名表示を廃止

今日(米国時間8/28)Googleは、検索結果に著者(author)名の表示するのをやめると発表した。

同社が検索結果ページに著者名を表示し始めたのは数年前のことだった。当初そのプロセスはかなり複雑だった(その頃Googleのエンジニアが私に手順を説明してくれたことを思い出す)。しかし、その後やり方は簡単になり、Google+プロフィールを自分のサイトにリンクして、投稿にちょっとした記述を加えるだけでよくなった。

しかし過去数ヵ月間Googleは、著作者表示機能に備っていた機能の一部を削除し始めた。例えば6月末頃、Google+のプロフィール写真とフォロワー数が検索結果に表示されなくなった

今日GoogleのJohn Muellerが書いているところによると、同社はこの著作者情報機能が、当初思っていたほど有効に働いていないばかりか、「検索結果を混乱させる恐れさえある」と判断したようだ。それなら機能削除の決定もうなずける。
われわれはライターとして、読者は記名に注意を払うものといつも考えているが、少なくとも検索結果においては、著者が誰であるか ― あるいはGoogle+で何人がフォローしているか ― は、殆どのユーザーにとって重要な情報ではなかったようだ。

この変更に伴い、Googleは検索結果からGoogle+関連の情報を減らしつつある。それが真の狙いであるかどうか、私にはわからない(多くの評論家はそうだと主張しているが)。こと検索結果ページに関して、Googleは何が役に立ち何がそうでないかしか見ていない。たしかに多くの人々にとって、ライターに何人フォロワーがいるかなど興味がないだろうし、その人数表示をやめた後でも、著者名機能は十分働いていなかったようだ。というわけで、Googleはこの会社らしくそれを捨て、次の何かに向かって進んでいく。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。