FoursquareないしSwarmは、「チェックイン」という行動よりも、よりその「場所そのもの」を扱う方向へと進んでいるようにみえる。その流れに乗ってか、Googleも「Your Timeline」という機能をリリースした。これまでに出かけたことのある場所を表示するものだ。情報を閲覧できるのは自分のみで、これは「ソーシャル」なものではない。
ただし。
この機能には気味の悪さを感じる人もいることだろう。標準でオンになっているオプションをそのままにしておくと、Googleにはこれだけのデータが伝わることになるのだ。現在のところこの機能はAndroid版およびウェブ版のみで提供(順次公開中)されている。Google Photosを使っているのなら、訪問した場所とともにその場所に関連する写真も表示されるようになる。
「Your Timeline」がどのようなものかを示しておこう。
Google Mapチームの説明を見てみる。
これまでに出かけた場所を簡単に一覧できたらと思ったことはないでしょうか。昨年夏に訪問したミュージアムや、あるいは数カ月前にふと立ち寄ったバーのことを思い出すきっかけになるかもしれません。と、いうわけでGoogle Mapsに新しい機能を追加しました。適用ユーザーを徐々に広げている最中ですが、Google Mapsのメニューに「Your Timeline」というメニューが表示されるようになります。特定の日、1ヶ月ないし1年前に訪問した場所をチェックできるようになります。日常の行動や、あるいは旅行の思い出、あるいはちょっと出かけてみた場所などを手軽にデータとして振り返ることができるようになるわけです。
もちろんGoogleはあくまでも肯定的な表現で説明している。しかしスマートフォンのロックが解除されれば、自分の行動がすべて筒抜けになるということを意味する。いつ、どうやってモーテルに出かけたかなどという情報が「自由に」閲覧されてしまうのだ。そんな秘密がすぐそこに転がっているのなら、つい自分のパートナーのスマートフォンをチェックしたくなるという人も多いのではなかろうか。
「やばい」と思った人はアカウント情報ページにて、機能をオフにしておくことを(老婆心ながら)おすすめする。
「後ろ暗いところなどない」と思う人はそのままで大丈夫。忘れていた過去を思い出すきっかけとなってくれることだろう。
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(翻訳:Maeda, H)