今日(米国時間7/20)、GoogleはデスクトップのMicrosoft Office向けプラグインを公開した。このプラグインを利用するとWord、Excel、PowerPointの文書をデスクトップ・アプリ内からGoogleドライブに保存できる。ユーザーはOffice文書をドライブに保存し、Googleのオンライン・アプリで編集することもできる。
Googleの広報担当者は「これはドライブをユーザーにとって汎用的なツールにしようとするわれわれの努力の一環だ」と意図を説明した。
もちろん、これまでもGoogleドライブのデスクトップ・アプリを使えば、ローカルに保存したOfficeファイルをクラウドに同期させることは可能だった。しかしこのプラグインの方がOfficeとドライブをはるかに密接に統合する。 一度プラグインをインストールするだけで、ユーザーはGoogleドライブを他のローカルのフォルダと全く同様に扱うことができるようになる。
昨年GoogleはブラウザのGoogleドライブ内から直接デスクトップ・アプリを起動する機能を公開した。デスクトップ・アプリ内からGoogleドライブを利用する今日の新機能はデスクトップとクラウドを融合させる努力の次のステップとして自然だ。
一方で、この新プラグインはMicrosoft Officeが依然としてビジネス生産性ツールの分野で事実上の標準であることをGoogleが認めたということでもある。しかしひとたびOffice文書がドライブに保存されれば、ユーザーはいちいちOfficeのデスクトップ・アプリを起動せず、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのオンライン・アプリを使ってそれらを編集することになることをGoogleは期待しているのだろう。
だが同時にMicrosoftもクラウド版のOfficeであるOffice 365 の売り込みに全力を挙げており、Microsoftのクラウド・アプリとクラウド・ストレージは大企業への浸透に成果を上げつつある。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)