“Netscape Plug-in API” (NPAPI)という名前は、旧ブラウザー世代の遺物のように聞こえるかもしれないが、Chrome、Mozillaなどのブラウザーは今でも、このブラウザープラグインを書くためのアーキテクチャーをサポートしている。しかし、終りの時は急速に近づきつつある。MozillaはNPAPIプラグインを来たる12月に終了し、Googleも今日(米国時間9/23)、Chromeが2014年1月以降、ウェブページでインスタンス化されたNPAPIプラグインをデフォルトでブロックすると発表した。Chromeチームは、2014年中にはNPAPIサポートを完全に終了する計画だ。
またGoogleは、今日以降ウェブストアでNPAPIベースのプラグインを含む新規アプリまたは機能拡張の新機登録を受け付けない。
Goolgeの発表によると、NPAPIベースプラグインは、ブラウザーに初めてビデオとオーディオサポートをもたらした。今日のウェブは、この90年代アーキテクチャーを必要としていない、と同社は言う。NPAPIは「ハング、クラッシュ、セキュリティー問題およびコードの複雑化を起こす最大の原因となった」とGoogleは考えている。Googleのセキュリティー技術者、Justin Schuhは今日の発表で「Googleのゴールは、かつてNPAPIが支えてきたユースケースをカバーできるよう、標準ベースのウェブプラットフォームを進化させることだ」と言っている。
この変更に気付くユーザーは殆どいないだろう、とGoogleは言う。現在Chromeユーザーの5%以上が使っているNPAPIプラグインはわずか6種類しかない。Microsoft Silverlight、Unity、Google Earth、Java、Google Talk、およびFacebook Videoだ(ただし、Javaはセキュリティーを理由に既にChromeチームによってブロックされている)。これらのプラグインは、暫定ホワイトリストに載せられ、エンドユーザーや企業のシステム管理者は、他のプラグインも必要に応じてホワイトリストに載せることができる。
現在NPAPIを使用するアプリや機能拡張を持っているデベロッパーは、2014年5月までアップデートが可能だ。それ以降はウェブストアのホームページおよび検索対象から外され、2014年9月には非公開になる。NPAPIの代替手段を必要とするデベロッパーのためにGoogleは、NaCl、Apps、Native Messaging API、およびレガシーブラウザーサポートを推奨している。
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(翻訳:Nob Takahashi)