オランダ政府のデータ保護当局がGoogleに対して、同国のデータ保護法に従ってそのプライバシーに関するポリシーを2015年2月末までに改めなければ、最大1500万ドルの罰金を課す、と通告した。
Googleは2012年の1月に、同社の60あまりのプロダクトのプライバシーポリシーを統一する、と決定した。それは主に、ターゲティング広告のためのユーザ情報を集めやすくするためだったが、早速10月にはEUの当局がそれを批判し、次いでフランスのデータ保護監視機関が噛み付いた。これらに続いてヨーロッパの6か国のデータ保護機関が個別に調査を開始し、その一つであるオランダは昨年4月に、Googleの個人データの扱いに関する調査に着手した。
オランダのデータ保護当局CBPは、Googleに対してしびれを切らしたらしい。今週初めに発表した声明文でCBPは、Googleは複数のプロダクトにの複数のプライバシーポリシーを統一するにあたって、ユーザからの明確な同意を得るべきだ、と述べている。つまり、プライバシーポリシーに関する一般的な同意…[同意する]ボタン…ではだめで、明確な許可画面を要する、とCBPは主張する。
Googleはまた、どんな個人データをどのサービスから取得して、何の目的のために使っているか、という情報を、プライバシーポリシーの中で明確かつ一貫性のある形で開示すべきだ、とも言っている。
CBPはさらに、YouTubeがGoogleのサービスであることをはっきりと明示せよ、と懸念を表明している。ただしこのオランダのデータ保護当局(CBP)は、Googleはこの点に関しては適切な行動をとった、とも述べている。
CBPのJacob Kohnstamm長官は、“Googleはわれわれの個人情報を目に見えない蜘蛛の巣で捉えているが、そのことをわれわれに告げることもなく、またわれわれの許可を求めてもいない。それは2012年以来行われており、われわれの忍耐をこれ以上試すことは許されない”、と述べている。
Googleは調査を開始した6か国(フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、オランダ、イギリス))に書簡を送っている、とCBPは付け加えている。その書簡には、プライバシー保護に関するヨーロッパの法令をGoogleが遵守するための大量の方策が詳細に書かれている、とCBPは言っている。
しかしながら、CBPによれば、Googleが提案しているそれらの方策によって、プライバシーの侵犯が明らかになくなるとは、まだどこも判定していない。
オランダ政府からの罰金の脅しに対してGoogleのスポークスパーソンは、次のように述べている: “オランダのデータ保護当局からご指示を頂いたことは残念である。なぜならば弊社はすでに、彼らの懸念に対応して弊社のプライバシーポリシーに数多くの変更を加えているからである。しかし最近弊社は、ヨーロッパのプライバシー規制グループからさらなる変更のご提案を頂いている。近くこれらについてご説明申し上げたいと願っている”。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))