Googleが台湾でクリーンエネルギープロジェクトを開始、アジアでは初

Googleが、同社によるアジアで最初のクリーンエネルギープロジェクトを立ち上げた 。本日Googleは、台湾の台南市にある10メガワットの太陽電池アレイの出力を購入する長期契約を締結したと発表した。台南市は台湾内にあるデータセンターから約100km南下したところにある。Googleは、すでにヨーロッパだけでなく南北アメリカ全域で、太陽光と風力のプロジェクトを実施している。

この協定は、Google、台湾のいくつかのエネルギー会社、そして政府機関の間で締結された。最近台湾の電力法が改正され、政府は、非公益企業が再生可能エネルギーを直接購入できるようにした。この改正は、台湾の新エネルギー政策の一部であり、2025年までに原子力エネルギーを段階的に廃止し、再生可能エネルギー源から得る電力の割合を20パーセントまでに高めることを目的としている。

Googleは、この改正法を利用する最初の法人電力購入者である。開発パートナーは、Diode Ventures、Taiyen Green Energy、J&V Energy、そしてNew Green Powerである。

ソーラーアレイは、彰化県(Chuanghua County)にあるGoogleのデータセンターと同じ地域の電力網に接続される。このデータセンターはアジアに置かれた2つのデータセンターのうちの1つである(もう1つはシンガポールに置かれている)。ソーラーパネルを支える支柱は商業用の釣り池に立てられる。GoogleのエネルギーならびにインフラのシニアリーダーであるMarsden Hannaはブログ記事で、このやり方は土地利用効率を最大化し、そして地元のエコロジーにも配慮したものになると述べている(なにしろ「魚とソーラーパネルは平和に共存できる」ということなので)。釣り池の所有者もパネルの設置による補償を受ける。

この合意は、Googleが台湾での事業のために、長期の固定電気料金を獲得することを意味する。

「台湾政府が市場の障壁を取り除き、再生可能エネルギーのコストを削減するためのさらなる手段を追求しているので、より多くの企業が再生可能エネルギーを購入し、台湾全土でさらに大きなプロジェクトを推進することを期待しています」とハンナは語る。

画像クレジット: Sunrise@dawn Photograph/Getty Images

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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