GoogleがActifioを買収しデータ管理とビジネス継続性の分野に参入

Amazon(アマゾン)がAWSのビッグな大会を催しているその同じ週に、Google(グーグル)もGoogle Cloudで同社独自のエンタープライズ戦略を発表した。それは米国時間12月2日に同社が発表した(Googleブログ)データ管理の企業であるActifioの買収だ。Actifioは企業のデータ継続性を担保し、セキュリティ侵犯など、災害からの復旧のニーズが生じたときに備える。この買収でグーグルは、データ継続性のもう一1の大手Rubrikなどと対抗することになる。

買収の条件は公表されていないが、情報が得られ次第この記事をアップデートする。注目すべきは、Actifioは2014年に評価額が10億ドル(約1040億円)以上もあり(未訳記事)、当時すでにIPOの準備をしていたことだ(実現はしなかった)。PitchBookのデータによると2018年の評価額は13億ドル(約1360億円)だが、2020年初めには最近の評価額の約60%のディスカウントで資金を調達していたようだ。Prime Unicorn Indexが本誌に提供してくれたデータでは、そうなっている。

同社はまた、特許侵害でRubrikと係争しており、訴状は2020年6月に提出されている(Cision記事)。同社のこれまでの資金調達額はおよそ4億6100万ドル(約480億円)で、投資家はAndreessen HorowitzとTCV、Tiger、83 Northなどとなっている。

Actifioの買収でグーグルは、セキュリティ侵犯の技術の高度化と、データ保護に関する規制の強化にともなって、企業データのより責任のある保持および利用のプライオリティが高くなっているという最近のエンタープライズ投資において重要な部分に手を出すことになる。その要となるのが、データの継続性だ。

グーグルはActifioのことを「バックアップと災害復旧におけるリーダー」と呼んでいる。同社はデータの仮想コピーを提供し、企業はそれを管理し、アップデートしてストレージに保存したり、テストしたりできる。現在の企業データはSAP HANA、Oracle、Microsoft SQL Server、PostgreSQL、MySQL、VMwareの仮想マシン(VMs)、Hyper-V、物理サーバーそれにもちろんGoogle Compute Engineなど、多様かつ複数の環境にあるため、同社もオールGoogleのショップだけではなくハイブリッドでマルチベンダーの環境の中にいる企業との協働に強くなることが必要だ。

「顧客がクラウドのソリューションに関して選べるオプションは、現在とても多い。バックアップと災害復旧においてもそれは同様だ。Actifioの買収で、私たちは企業が重要なワークロードを、ハイブリッドというシナリオも含めてデプロイし管理するときに、以前よりもずっと良いサービスを提供できる。これから私たちは自社のバックアップと災害復旧技術のサポートに専念でき、顧客のエコシステムに力を注ぎ、その際に多様なオプションを提供できる。顧客は自分たちのニーズにぴったり合ったソリューションを選ぶことができる」とGoogle Cloudのエンジニアリング担当副社長Brad Calder(ブラッド・カルダー)氏はブログで述べている。

Actifioは、Google Cloudに加わる。

「Google Cloudに加わって、過去4年間にパートナーとして達成してきた成功を生かした仕事ができることは、本当に素晴らしい。バックアップとリカバリーは、エンタープライズのクラウド採用において必須の課題であり、Google Cloudと一緒であれば、すべての業界の顧客におけるデータドリブンのニーズに最良のサービスを提供できる」とActifioのCEOのAsh Ashutosh(アッシュア・シュトーシュ)氏は声明で述べている。

カテゴリー:セキュリティ
タグ:GoogleActifio買収

画像クレジット:Google

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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