GoogleがGlass Development Kit(GDK)(開発キット)を試写会的にリリース; 実用アプリのデモも

今日(米国時間11/19)GoogleがGlass Development Kit(GDK)(Google Glass開発キット)を、デベロッパのための非公開試食会的にリリースした。誰が使ってもよいが、Glassのエミュレータはないので、実際にすでにGlassを持っている人でないとアプリのテストなどは無理だ。

GDKが出たことによってGlassは、すてきな玩具(おもちゃ)からプラットホームに脱皮し、開発の対象になるとともに、消費者製品としても正式にデビューした。今Glassの最大の問題は太い流通~配布チャネルがないことで、今現在、デベロッパを中心として5桁の下の方ぐらいの台数(1万~5万)、世の中に出回っていると思われる。

それでも、AndroidデベロッパへのGoogleの売り込み方は単純だ。あなたがこれまでに作ったAndroidアプリケーションを、若干書き換え、インタフェイスを最適化して、Glassに移植しなさい。つまりGoogleは、デベロッパたちに、Glass==Androidという暗示をかけることによって、Glassが平均的消費者たちの手に届くようになったころには、山のように大量のアプリがある、という状態にしたいのだ。

今日は、このGDKを使って作ったアプリケーションもいくつか紹介された。Googleはそれらを今朝、記者たちとデベロッパの集団、そしてGlass Explorerたちにデモした。実際に触ってみる機会もあり、そのときの注記には下記のようなことが書かれていた。すなわち、それらのアプリケーションは:

  • Allthecooks: 両手で料理をしながらレシピーを読む。
  • Spellista: 言葉拾いゲーム。
  • GolfSight: ださいズボンをはいて棒きれを振り回して小さな丸いものに当てるとき、距離などを測るツール。
  • Strava: ランニングの友。
  • Wordlens: 印刷されている言葉を各国語に翻訳する。

Wordlensは、元のテキストを削除して翻訳と置き換える(なにしろ表示スペースが狭いから)のが、かっっこいい。ぼくは、感心してしまった。まるで、言葉の壁と呼ばれる壁を、次々と壊していくようなUIになる。これなら、ドイツで地下鉄に乗っても迷子にならないね。

GDKの現状はごく初期的なプレビューだから、今後変わるだろう。今動いた自作アプリが今後どうなるか、それが心配だ。でもGoogleとしては、Glassを狭い檻から広い世間に解き放ちたいのだ。そして、世界中のクリエイティブな人たちに、いのちを吹き込んでもらいたい。ぼくはGlassについて、そのうち試してみよう、というぬるい関心しかなかったが、今日のデモを見て、うーん、欲しいなぁ、と本気で思うようになった。

カット画像クレジット: Flickr

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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