GoogleがWeb TVサービス“Google Unplugged”でCBSと契約、FoxやABCもそのうち

A picture shows a You Tube logo on December 4, 2012 during LeWeb Paris 2012 in Saint-Denis near Paris. Le Web is Europe's largest tech conference, bringing together the entrepreneurs, leaders and influencers who shape the future of the internet. AFP PHOTO ERIC PIERMONT        (Photo credit should read ERIC PIERMONT/AFP/Getty Images)

Wall Street Journalの報道によると、Googleは、近くローンチするWeb TVにCBSの放送コンテンツを流せることになったようだ。CBSとの契約は、その“余計なもののない”TVコンテンツを、ケーブル嫌いの人びとに普及していく歩みの、第一歩になるだろう。すでにGoogleは、Foxと、ABCの親会社であるWalt Disneyとも契約の商談を進めている。

WSJの記事によると、GoogleのそのWeb TVサービスの名前は“Unplugged”(ケーブルのプラグを抜いた)になり、月額料金は25〜40ドル、これまでのケーブルや衛星テレビにあったさまざまな“紐付き”や“抱き合わせ”のない、TV放送“だけ”のコンテンツで、大量の会員をごっそりすくい取る気でいる。

これによってGoogleは、Appleに先駆けることになる。AppleもApple TVの今度のアップデートでは同様のサービスを提供するようだ。また、DishのSlingTVやSonyのPlayStation Vueなどと横並びになる。Huluもやはり、レパートリーにテレビ放送を加える気らしい。

GoogleのUnpluggedはYouTubeから提供され、YouTubeの有料会員サービスYouTube Redのコンテンツライブラリの一部も、この契約から利用できる。UnpluggedがYouTube Redのコンテンツになる、わけではない。

これからは、徐々に、そして確実に、テレビ放送の中央集権的なスタイルは陳腐化していく。テレビ局も、ケーブルテレビ企業も、そのことを自覚している。長年、ケーブルの端末として各世帯に置かれていたボックスは、姿を消していくだろう。伝統的なテレビ局にとっても、Googleなどのインターネットサービスは生き残りのための命綱になる。とくに若い人たちは、今や、テレビよりもYouTubeばっかし見ているのだから。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))