GoogleとSamsung、Androidのセキュリティー・アップデートをセルラー網で(OTA)毎月配信へ

2015-08-06-android

今日(米国時間8/5)、Samsungは今後Androidデバイス向けのセキュリティー・パッチを「毎月1回程度」リリースしていくことを 発表した。 Samsungに加えてGoogleもNexusデバイスについて同様の発表を行った。Samsung、Google共に、このセキュリティー・パッチをセルラー無線網を通じて(OTA)配布する。

現在、GoogleはAndroidメーカーに対して毎月セキュリティー・アップデートを提供している。しかしこれらのパッチが各メーカーのアップデートとしてユーザーに届くまでには非常に長い時間がかかていた。今後、NexusとSamsungのユーザーはセキュリティー・アップデートを入手するまでの時間が大幅に短縮される。またGoogleはAndroidオープン・ソース・プロジェクトを通じてこれらのパッチを公開していくという。

Googleの最初のOTAアップデートは最近発見された致命的なlibStageFright脆弱性を改修する。この脆弱性はビデオメッセージを送りつけるだけでAndroidデバイスをリモートで乗っ取ることができるため強い懸念を呼んでいる。

OTAでセキュリティー・アップデートを受け取れるNexusデバイスは、Nexus 4、Nexus 5、Nexus 6、Nexus 7、Nexus 9、Nexus 10、Nexus Playerだ。最初のアップデートは今日から公開が開始される。

Googleによれば、Nexusデバイスに対してOSのメジャー・アップデートを提供する期間は2年、セキュリティー・パッチを提供する期間は「デバイスの一般公開から3年、またはGoogle Storeでの販売が終了してから18ヶ月」だということだ。

一方、Samsungのプログラムはまだ具体的な内容が不明だ。Samsungによれば、「われわれは現在キャリヤ、パートナーと協議中であり、近く具体的な内容、時期を発表する」とのこと。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。