【抄訳】
Googleのチャリティ部門Google Givingが、イギリスのRaspberry Pi Foundationへの助成金により、15000名のイギリスの学童のプログラミング学習用に、超ミニコンピュータRaspberry Piを寄贈する。
助成金の額は公表されないが、子どもたちに寄贈されるModel BのPiは35ドルで売られているから、単純にかけ算をすると525000ドルになる。またハードウェアのほかに教材やサポートやそのほかのリソースも含まれるから、総額は50万ドルを超えよう。アップデート: 本誌TechCrunchが得た情報によると、助成金の総額は100万ドルで、子どもたちがPiを無料でもらえるだけでなく、フルに使いこなせるようになるためのサポートや教材がすべて含まれる。
Raspberry Pi Foundationの今日(米国時間1/29)のブログ記事によると、Googleの会長Eric SchmidtとRaspberry PiのファウンダEben Uptonが今朝CambridgeshireのChesterton Community Collegeを訪れ、子どもたちに、プログラミングの概論と、この35ドルの超ミニミニコンピュータの構成等の詳細をレクチャーした。
Googleによると、寄贈の初回ぶんは12歳の学童のクラスに贈られた。
Foundationによると、Googleとの協働は今後も続き、イギリスの6つの教育関係サイトとも提携して、“Raspberry Piを個人的に所有することが大きな利益になるような子どもたち”を見つけていく。6つのパートナーは、CoderDojo(★)、Code Club、Computing at Schools、Generating Genius、Teach First、そしてOCR…Piは彼らの手から、コンピュータに関心を示す子どもたちに渡される。
またこれら6つのサイトは、子どもたちへのPiプログラミング教育やサポートも行う。たとえばOCRは、Raspberry Piと関連教材のパックを15000セットを、無料で提供する。
Eben UptonがRaspberry Piを作ったそもそもの動機が、子どもたちのためのプログラミング自学自習玩具だったから、今回は思いがけぬお金持ち企業が、彼の本来の願いの実現を、助けてくれることになる。また、これまでの学校でのコンピュータ〜情報通信教育の不毛に気づきつつあるイギリス政府にも、今後の新しい良い方向に向かうきっかけになるだろう。
【後略】