Googleクラウド上の関係データベースサービスCloud SQLがバージョン2となり大幅に高性能化

datacenter_google

GoogleのCloud Platform上には、完全な管理を伴うMySQLデータベースのサービスがあり、そのサービスはCloud SQLと名付けられている。そして今日(米国時間12/10)、このデータベースサービスのバージョン2が、ベータでローンチした。

Cloud SQLのバージョン1は2011年にローンチしたが、一般公開されたのはそれからちょうど2年半後だ。そしてGoogleによると、今日のアップデートでCloud SQLのスループットはこれまでの7倍速くなり、スケーリングの上限はデータ10TB、IO速度15000IOPS、1インスタンスあたりのRAMサイズ104GBとなる。いずれの数値も、バージョン1より大きい。

performance-comparison

今回のアップデートに伴い、Cloud SQLの料金プランも変わる。サービスのインスタンスタイプがCompute Engineと同じになるので、‘長く使えば安くなる’のGoogle哲学により、Google独自の持続的利用の料金(sustained use pricing)が適用される。つまり1か月の時間の25%以上サーバを動かすと、ディスカウント料金になる。

ただしベータ期間中は、サーバの使用時間の長短にかかわらず、全ユーザが持続的利用料金になる。

以下が、ニューバージョンの仕様だ:

0-1

Googleの注記によると、このバージョン2のサービスは同社のCloud Platformのこれまでの改良成果をフルに利用している。それはスピードの向上だけにとどまらず、さまざまな面での柔軟性(自由度)のアップにより、データの量的処理能力も大きくなっている。

そのほかニューバージョンにはHigh Availabilityフェイルオーバ、リードリプリケーションのオプション、バックアップ周期とメンテナンスウィンドウを構成可、などの高度な機能もある。

デベロッパはこれらのデータベースに、どこからでも接続できる。GoogleのCompute Engineからはもちろんだが、彼らのワークステーションからでも。ただしApp Engineからのニューバージョンの利用は、もうすこし待たされるようだ。

〔訳注: 12月10日に公開された原文が、しばらくアクセス不能となり、今日(日本時間12/15)復帰しました。今後持続する正規稿とみなし、ここに訳出します。〕

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。