Googleモデレーター、7月31日に閉鎖

Google (fisheye)

Google Moderator7月31日で終了する。オンライン、オフラインのイベント等でユーザーからの質問をまとめてランク付けするツールだ。

Moderatorは、2008年にスタートした後、何度かの大掃除の中を生き残ってきた。ホワイトハウスでも時折使われ、2012年の大統領選挙で大きく取り上げられた。しかしGoogleは、このサービスが望んでいたほど使われていないと判断したようだ。

Moderatorの開発はかなり前から停止していたようだ。同サイトにある最新の著作権表示は2011年で、Googleがここ数年行っているデザイン変更も適用されていない。大部分が2008年当時と同じ外観だ。

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様々な意味で、Moderatorがここまで生き残ったことが驚きだ。2011年にGoogleは当時のGoogle Labsプロジェクト ― Moderatorは元々ここで「20%プロジェクト」としてスタートした ― をいくつも削減したが、どうやらModeratorも候補になっていたようだ。

当初Moderatorプロジェクトを率いたKatie Jacobs Stantonは、後にオバマ政権の市民参加部門ディレクターとなり、現在Twitterのグローバルメディア担当VPを務めている。

Moderatorのユーザー ― プロジェクトの休眠状態から踏まえれば多いとは思えない ― は、3月30日からGoogle Takeoutで自分のデータをダウンロードできる。新たなコンテンツを作れるのは6月30日が最後で、7月31日に完全閉鎖される。

果たしてこれが単発の動きなのか、Googleで新たな「春の大掃除」が始まるのか興味深い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

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