昨年のGoogleのデベロッパカンファレンスI/Oで、Compute Engineがローンチされた。それはクラウドコンピューティングのプラットホームで、デベロッパはGoogleの大規模なインフラストラクチャの上でホストされているLinuxの仮想マシン上で、自分のアプリケーションを稼働できる。しかしこれまでは制約のあるローンチで、デベロッパは招待されるかまたはGoogleの営業からアクセス許可をもらわないと、利用できなかった。
しかし今日からは、月額400ドル払ってGold Supportの会員になると24/7の電話サポートが利用でき、招待も営業へのコンタクトも不要でCompute Engineにアクセスできる。
新しい料金体系
この有料サポート付きパッケージは、Compute Engineを利用する権限を与えるだけだ。アプリケーションがGoogleのインフラを利用するときには、それなりの料金が発生する。ただし今日の発表とともにGoogleは、その料金を4%引き下げた(11月にはストレージの料金を20%下げた)。新しい料金体系では、最小の仮想マシンが1時間0.132ドル(13.2セント)で、現在の最高の料金は8コアのマシン、52GBのメモリ、1770GBのハードドライブ2基という構成で1時間1.211ドル(1ドル21.1セント)だ(ヨーロッパではこれよりやや高くなる)。
新しい機能
Compute Engineの機能とインスタンスタイプも増えた。たとえば、各インスタンスタイプにはディスクレスのバージョンがある。管理コンソールも改良され、これからはルートファイルシステムとしてマウントされた永続性のディスクからブートできる。ヨーロッパのゾーンが二つ増え、それにより“ヨーロッパの顧客に低レイテンシと高パフォーマンスを提供できる”という。新機能の詳細は、このページにある。
Googleのインフラは大きくて潤沢だから、そのCompute EngineはクラウドコンピューティングにおけるAmazonの強敵になるかもしれないが、しかし現状ではAmazonの幅広いサービス構成にGoogleは追いついていない。数週間後に迫っている今年のI/OでもCompute Engineについて何か発表があるかもしれないが、月額400ドルのサポートパッケージに続いて今度は無料の最小構成が出てくるのなら、まあ当然と思うだろうね。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))