GoogleはGoogle Compute EngineにDebianを導入し、これを、このサービスを利用するデベロッパのデフォルトのOSとする。GoogleはDebian 6.0と7.0の両方をサポートするが、後者は今週リリースされたばかりだ。
GoogleがDebianをデフォルトOSとするについては、いくつかの明白な理由がある。Rishidot ResearchのファウンダでクラウドアナリストのKrishnan Subramanianによれば、それはまず第一に無料であること。“UbuntuやRed Hatでは、Googleはエンタプライズ向けの有料製品を使わされることになる”、と彼は言う。またさらに、Debianはユーザ層/顧客層が厚い。それに、Googleのギークな企業色にも合っている。
この発表に関するブログ記事でGoogleは、Debian 7.0愛称”wheezy”の改良点を挙げている。セキュリティの強化、32/64ビット互換性の向上、そしてコミュニティからのフィードバックへの対応だ。
Googleは、Google Compute Engineとの相性について、今後そのほかのオペレーティングシステムも評価する、と述べている。
なお、Google Compute Engineを利用できるのは、月額会費400ドルのGold Supportパッケージの会員のみである。
Debianの導入は、来週行われるGoogle I/Oの準備の一環のようにも見える。おそらく今年のI/Oでは、Googleのクラウドコンピューティング戦略をめぐる発表が行われるのだろう。
Debianは、Ubuntu、Mint、Fedora(Red Hat)など、そのほかのLinuxオペレーティングシステム配布系(ディストリビューション)と競合している。DistroWatchによると、それらの中でDebianはページヒットランクが5位、1位はMintだ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))