Google Homeがマルチタスクをこなせるようになったのは昨年11月のことだ。“multiple queries(マルチな質問)”と呼ぶ機能を追加し、これにより2つのリクエストを組み合わせた音声コマンドを出せるようになったのだ。たとえば、「オーケー、Google。ボリュームを上げて、音楽をかけて」といったコマンドだ。そして今回、Google Homeは1度に3つのタスクをこなせるようになり、さらに賢くなった。
この新機能は、Googleの@madebyGoogleというツイッターアカウントで月曜日に発表された。そのツイートを見たユーザーはすでに気づいているかと思うが、残念ながら今回の3つのタスクをこなす機能は現在のところ、米国、英国、カナダ、オーストラリアといった英語圏のみでの展開となっている。
マルチタスクをこなせるのはあなただけではありません。Google Homeも1度に3つのことをこなせるようになりました。つまり、あなたはもっとたくさんのことができるのです。
-Made by Google(@madebygoogle)2018年6月11日
この機能を使うには、他のリクエストと識別するために、音声コマンドの間に“and”を入れる必要がある。各コマンドはまた、追加の情報や説明などなしにGoogleアシスタントが対応できるようなものでなければならない。
つまり、ただ「目覚ましをセットして」ではダメで、アシスタント側が追加で情報を確認しなくてもいいよう「午前7時に目覚ましをセットして」とリクエストしなければならないということだ。
昨年11月に初めてマルチな質問機能が導入された時も、大々的な宣伝はなかった。
しかしGoogle Homeがマルチタスクをこなすのはこの方法でのみではない。2月に、Googleアシスタントではルーチンワークがこなせるようになっている。このルーチン機能では、音声コマンド1回で複数のアクションを実行できるようにカスタマイズできる。
たとえば、あなたの“I’m home”ルーチンで、家の照明をつけ、室温を調整し、音楽を流すというアクションが実行されるように設定することができる(Alexaでも昨年10月からルーチンが利用できるようになっている)。
一方で、5月に開かれたI/Oデベロッパー会議の場で、Google Home アクションのたくさんのアップグレードとともに、Googleは正式にGoogle Homeのマルチな質問機能を発表した(その後、“マルチプルアクション”と呼ばれるようになった)。ここには、ルーチンサジェスチョンも含まれる。ルーチンサジェスチョンでは、音声アプリデベロッパーが彼らのアプリのアクションをルーチンに加えるようにユーザーを誘導でき、アクションノーティフィケーションでは音声アプリがユーザーに新機能やコンテンツなどについて注意喚起することができる。
Googleはこのマルチな質問機能が非英語圏でいつから使えるようになるかは明らかにしていない。“他の言語をサポートするのを楽しみにしている。しかし、今のところは発表することは何もない”と述べるにとどまっている。
アップデート(2018年6月12日、東部時間午後2時半):もし、なぜ自分のGoogle Homeではこの新機能が使えないのだろうと思っている人のために。Googleのツイッターアカウントは実際の提供開始に先立ってスクープ発表したもようで、新機能は間もなく使えるようになるはずだ。しかし、これについての公式発表はない。
h/t: Voicebot
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(翻訳:Mizoguchi)