一年ほど前、GoogleはGoogle Primerという新しいモバイルアプリをローンチした。これはスタートアップ向けにGoogleの最新の検索エンジン、メディア露出、コンテンツ・マーケティングの内容に慣れ親しんでもらうためのアプリだ。しかし当時、アプリはまだ検証段階でGoogleはこのプロジェクトに関するコメントを発表しなかった。本日、Google Primerは新しいデザインで公式にローンチし、レッスンの内容にも新たにモバイルサイトデザイン、プログラマティック・バイイング、検索連動型広告などが追加された。
Googleは毎週、新しいレッスンを追加すると発表している。
また、iOS版は昨年の10月にデビューしたが、現在Android版も利用可能だ。
Google Primerの目標は小規模なビジネスを運営している人から大手企業で働くマーケッターまで、仕事に必要な最新のツールの使い方やスキルを習得を助けるためだとGoogleは説明する。
ユーザーが簡単に学ぶことができるよう、アプリのレッスンは短くまとめてあり、オフラインでも利用可能だ。ちょっとした隙間時間、例えばコーヒーを買うのに並んでいる時や、飛行機での移動中、電車での通勤時など、どこでも学ぶことができる。
Google Primerのユーザーはプロフィールに進捗を保存したり、前に保存したコンテンツを見たり、アプリを役立てることのできる友人に共有したりすることができる。
アプリのオリジナルのバージョンには入門レベルのコンテンツが多かったが、今回アップデートしたGoogle Primerには、基本的な内容のものから上級のものまで幅広く揃っている。レッスンには「難解な専門用語はありません」とGoogleは伝えている。新しくマーケティングを学ぶ人にとって登場するコンセプトを理解しやすくするためだ。
Googleは業界の専門家と共同でアプリのコンテンツを開発した。Primerのユーザーに分かりやすい言葉を選び、レッスンと連動するインタラクションを構築するために手を組んだという。
刷新したバージョンには、ユーザーにパーソナライズした「次のステップ」を提供する。つまり、各レッスンの終わりに短い課題があり、ユーザーにカスタマイズした次に進むためのヒントを提供する。この模擬課題には、例えば、カスタマーにセール期間を知らせる、新製品の発表を行う、誕生日のお祝いメッセージを送信するといったものがある。
Primerの目標は、Googleのプロダクトやサービスに新規カスタマーを増やすことであるのは明白だ。そのようなGoogleの思惑があるにしても、Googleの一連のツールを活用したいと考えている人にとっては、学習を助けてくれるものとなるだろう。
Google PrimerはiTunes とGoogle Playから無料でダウンロードできる。
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