Google、 サンフランシスコ周辺でオンライン通販のShopping Expressをテスト開始―Target、 Toys”R”Usなどと提携、無料即日配達

今日(米国時間3/28)、GoogleがついにGoogle Shopping Expressサービスの公開テストを開始した。対象はサンフランシスコ周辺とサンマテオからサンノゼにかけて一部の住民だ。参加している小売業者はわれわれが以前に報じたとおり、Target、Walgreens、Staples、American Eagle、Toys“R”Us/Babies“R”Us、Office Depot、SanFranciscoのBlue Bottle Coffee、RaleyのNob Hill Foods、Palo Alto Toy & Sportだ。

われわれの当初の記事では、Amazonのプライムサービスと競争できる料金、すなわち年会費が69ドルから64ドル程度になるだろうと予想していた。しかしGoogleは現時点では料金を決定しておらず、テストによって得られるデータを検討した上で改めて料金を設定するということだ。テストに参加するユーザーは今後6ヶ月間無料で即日配達サービスが受けられる。商品の価格は店頭と同額だ。

私はBlue Bottleのファンなので、好きなときに熱い淹れたてコーヒーが届くのだったら嬉しいが、実際には豆だけの販売かもしれない。しかし私にはお呼びがかかっていない。Googleがどうやって最初のテスト参加者を選んだのかは謎だ。(ただしこちらから参加申し込みをすることができる。小売業者の申し込みはこちら)

ともかく消費者としては便利になる。「ちょっとした買い物のために町の向こう側まで行く必要がなくなるようにしたい」とShopping Expressのプロダクト・ディレクターのTomFallowsがブログ記事に書いている。

まだ料金やロジスティクスの詳細が不明だとはいえ、Google Shopping Expressは小売業者にとっても大きな魅力がある。複数の店で買い物をしてそれが即日無料で同時に届くというのは消費者にとって大きなメリットだから既存、新規を問わず購入は伸びるだろう。また見込み顧客の発見にもつながる。

Googleがいよいよこの分野に参入してきたことは既存のeコマース業者には脅威となるだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


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TechCrunch Japan

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