Graft Conceptsは、iPhoneケースのスイスアーミーナイフを目指す

カードスロット。栓抜き催涙スプレー50口径弾丸に対する防御。人は何であれ出先で必要になるかもしれないものを、iPhoneケースにまとめる方法を考える。

しかし、Y Combinator出身のスタートアップ、Graft Conceptsは、あなたの基本的要求のすべてを一つのケースでまかなおうとしている。簡単なラッチ式フレームと交換可能なバックプレートを使って。その名はLeverage、ケースのフレーム自身がiPhoneのパンパーとしての役目を果たす。価格は通常のバックプレート付が40ドル、カードホルダー(カードが約5枚はいる)付が50ドル。追加のバックプレートは、デザインや材質によって7〜30ドル。

Graft Conceptの考え方は、着脱を簡単にして機能性を高めながら、iPhoneのスマートなデザインを損なわないことだ。腕時計の留め金からヒントを得た金属製ラッチは、フレームをiPhoneのまわりに固定し、着脱の際に傷を付けることもない。共同ファウンダーのAnthony Koはこの製品を、iPhoneケースの「スイスアーミーナイフ」と呼ぶ。用途に応じてバックプレートを交換できるからだ。

「ケースでiPhoneが傷つけられたり、外すのが困難という利用者の苦情は解決されていない。それがクイックリリース機構を開発した理由だ」と、共同ファウンダーのPeter Szucsが私にいった。「この方法 — バックプレートを取り替えるだけ — を採用したおかげで、われわれは商品を安く提供することができ、利用者は多くの種類のバックプレートを買うことができる」

Graft Conceptのファウンダーたちは、スマートフォンアクセサリービジネスを200億ドル市場だと言う。しかし、市場には既に支配的な立場にある会社や、参入しようとしている会社がたくさんある。OtterBox、Case-MateCygnett等だ。

重厚で保護性の高いケースで知られるOtterBoxは、iPhoneケース分野の主要なライバルだ。私の最初で唯一のiPhoneケースとして、OtterBoxは私のiPhoneケースをほぼ無傷に保ってきたが、私のテイストからするとやや無骨に感じることもある。標準ケースの白い材質は汚れを取るのがひどく困難で、イライラさせられてきた。

OtterBoxの主要機能は、Graft Conceptが重視していない点の一つでもある — 保護だ。ものを落とす傾向の強い者の一人として、これは私にとって最大の懸念だ。Leverageのケースは保護に関する落下テストを通過しているが、この薄いフレームは私のOtterBoxの頑強さと安心感からはほど遠い。しかしSzucsは私に、Graft Conceptは機能とデザインにより重きを置いている、と語った。

ファウンダーらは、デザインと3Dコミュニティーにアイデアを解放することによって、カスタマイズを推進しようとしている。Graft Concepは複数のサイトと提携して、バックプレートのカスタマイズを提供しているので、利用者はZazzleCOLOURloversを使って自分専用のバックプレートをデザインできる。同社はさらに、スタンドおよび自転車用マウントとして使えるバックプレートの3Dプリンティング用のファイルも提供している。他に、ヘッドホンのケーブル巻き取りや、バッテリーパック付のバックプレートも開発中だ。

GraftConceptsはこれまでに4万5000台のケースを販売しており、現在いくつかの小売店と交渉中だ。

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投稿者:

TechCrunch Japan

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