Gunosyがインドのオンラインレンタカー最大手「Zoomcar」に出資

Gunosyは10月10日、7月に設立した投資育成事業を担う子会社Gunosy Capitalを通じて、オンラインレンタカー事業を展開するインドのスタートアップ「Zoomcar」に出資したことを明らかにした。出資額などは非公開。Gunosy Capitalにとっては初めての投資になるという。

Zoomcarは現在インド内で25都市を超える拠点を持つ、同国では最大手のオンラインレンタカー事業会社だ。米国発の「Zipcar」に近いモデルで、Zoomcarに登録されている車を検索・予約、解錠、支払いまでアプリ上でできる仕組み。Gunosy Capitalによると、世界と比べても車の所有率が低いインドではオンラインのカーシェアリング事業が新しい解決策として受け入れられているという。

米国版のTechCrunchでは何度か取り上げているスタートアップで、2月の記事では29都市で展開、270万人のユーザーが登録し、クルマの保有台数は3500車にのぼると紹介している。これまで同社にはFord Smart MobilityやSequoia Capitalらが出資をしていて、Crunchbaseによると累計の調達額は1億ドルを超える。

インドと言えば経済の成長が著しい国としてよく知られるが、成長率は今後3年間で年率7%以上にまで上昇する見込み。2025年までに5兆ドルに達すると予想されているほか、その後も成長は続き2050年には米国を抜いて世界第2位になるとも言われている。

Gunosy Capitalでは注力領域のひとつに「シェアリングエコノミー」をあげているが、今回は車×シェアリングエコノミー(ちなみにZoomcarでは自転車のシェア事業も展開している)という領域に当てはまることに加え、インドという国自体もこれから大きな成長が見込まれることが出資の背景にあるようだ。

同社取締役の間庭裕喜氏は「カーシェアは今後大きな成長を遂げる可能性のある市場のひとつ」とした上で、今後インド以外の国で同様の事業を展開するスタートアップにも投資をする可能性はあると話していた。

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TechCrunch Japan

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