HTC Viveが100億ドル規模のVRベンチャーキャピタル・アライアンスを発表

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VR技術は、研究開発からマスに向けて市場に投入への転換するために大量の資本が必要となる。HTCも自社が開発するヘッドセット技術が広いエコシステムに落ち着くことができるよう、市場開拓の一端を担う。

本日上海で開催されたGSMA Mobile World Congressで、HTC ViveはVRに注力するVC、そして確立された著名VCであるSequoia CapitalRedpoint Venturesとともに100億ドル規模の投資を行い、投資の比重をHTCとHTCのパートナー企業の分野に持ってきたい考えだ。

合計27社がHTC Viveと共に VR Venture Capital Alliance (VRVCA)に参加する。HTCのVRで中国地域のプレジデントを務めるAlvin Wang Graylinがこの「アライアンス」を率いるという。

VRVCAは、HTCがVR投資において大規模なリーダーシップを発揮する取り組みとなる。HTCは今年の4月、VR分野のスタートアップに投資する1億ドルのVive X アクセラレーターファンドを立ち上げている

VRファンドとして100億ドルという数字が信じがたいと思ったのなら、それは正しい感想だ。確かにVRVCAは結構な金額をポートフォリオ内の企業に投入するが、100億ドルというのは各投資企業が持つ「投資可能な資本」を指していて、その額が全てVR投資に向かうのではないということだ。

VRVCAは2ヶ月毎にサンフランシスコと北京でミーティングを開催し、アイディアを実現するために資金を求める企業を受け付けるという。このアライアンスが投資可能としている100億ドルの一部を得たいVRスタートアップは今日からVRVCAにピッチデッキを提出してレビューを受けることができる。VRVCAには多様なVCが参加していることから、このアライアンスは、ミックスリアリティー、AR、VR分野における多様な業界に広く網を張ることを考えているようだ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

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TechCrunch Japan

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