タブレットやスマートフォンの性能ベンチマークアプリ、3DMarkを提供している安全機関である米UL(Underwriters Laboratories)は、「ベスト・スマートフォン」ランキングからHuaweiの端末を削除した。同社がアプリのテストを欺いて性能を良く見せていたことをAnandTechが暴露したためだ。
外されたのは、HuaweiのP20、P20 Pro、Nova 3、およびHonor Playの4機種。
「問題の端末を当社の実験室でテストした結果、当方のルールに違反していることが確認されたため、該当機種をランキングから外す決定に至った」と、同社が声明で語った。
実はHuaweiのケースに関わるルールは少々曖昧だ。端末が作業負荷に応じて性能を調整することは許されており、その結果アプリによって性能が上下することはある。しかし、ベンチマークアプリに限ってピーク性能が出るように個別対応することは許されていない。Huaweiは、ベンチマークアプリの実行中に見られたピーク性能はAIの判断による直感的急上昇だと主張したとされている。しかし、ラベルのないバージョンのベンチマークテストを走らせたとき、端末はテストを認識せず低い性能を示した。
つまるところ、このスマートフォンはあまりスマートではなかった。
こうしてルールを踏み越えたところを見つけられたメーカーはHuaweiが初めてではない。Samsungも2013年にしでかしているが、ベンチマークの総合性能にほとんど影響を与えなかったのは皮肉だった。
ベンチマークテストは厳しいストレス下で端末がどう振る舞うかの傾向を示すことはできるが、平均的性能はやはり個別のテストで見るのがいちばんだ。
Huaweiは、コメントの要求にまだ答えていない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )