本日(米国時間4/20)の取引時間終了後、IBMは2015年第1四半期の決算報告を発表 した。同社の1株当たり利益は予測を上回る2.91ドルだったが、売上195.9億ドルはウォール街予測の196.4億ドル
に届かなかった。
これで同社は連続12四半期の売上減。
IBMの状況には多少説明が必要だ。それは同社が通貨の強さに応じて必要な調整を行っていること、および最近の事業整理についてだ。1年前の四半期と同じ為替レートを使用し、スリム化した現在の会社に調整すると、IBMの売上は前年並みである。
こうした影響の調整をしないと、IBMの売上は12%下落したている。IBMから提供された非調整の部門別対前年売上比の表を下に貼った。
IBMの売上減がごくわずかであることに注目されたい。つまり、減少は見た目ほど急ではなく、予測ともほぼ一致している。
IBMはある意味でMicrosoftに似て、現在クラウドへの移行と伝統的事業からの離脱を成し遂げつつある。これは新たなテクノロジー経済の中で収入源を再発明し、他を切り捨てる必要があることを意味している。変遷の道は険しそうだ。
会計第1四半期終了時の保有現金および相当物は88億ドルだった。IBMは十分な資本を持ち、現金は前四半期の85億ドルから増えている。ただし、前年同期の90億ドルからは下がっている。
IBMは、2015年通年予測を「維持している」と発表した。フリーキャッシュフローは現状維持、1株当たり経常利益15.75~16.50ドルと予測している。同社は「高価値、高利益率」な企業としてこの1年を終えるつもりだと話した。
時間外取引の株価に動きはなく、その前の通常取引で強い上昇を示した。現在同社の時価総額は1600億ドルを越えている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)