今日(米国時間7/20)の取引時間終了後、IBMは第2四半期決算を報告し、売上は208億ドル、調整後1株当たり利益は3.84ドルだった。通常会計方式を用いると、IBMの1株当たり利益は3.58ドルに下がる。
ウォール街はエンタープライズ企業の売上を209.5億ドル、調整後1株当たり利益3.78ドルと予測していた。Yahoo Financeによると、この売上予測は1年前同期より14%低い。同社は利益では予測を上回ったが売上は届かなかった。
IBMの場合、評価は利益よりも売上に強く依存している。現状の売上から利益を絞り出す同社の能力は心地よいが、先細りに対する長期的解決策ではない。もしIBMが売上エンジンを始動できなければ、今後のキャッシュフローや利益は軽視されることになる。大まかにはYahooと似た状況と言える。
もしIBMに猶予を与えて、強いドルの影響と売却したビジネスユニット分を調整すれば、売上減は1%にとどまる。しかし、これは些細な事態ではない。IBMが決算書で言っているように、同社の売上は「報告の通り13%減少」した。
過去3ヵ月間に、IBMは通常会計方式で34.5億ドルの純利益を上げた。期末の現金および現金相当物保有高は84億ドルで、前年同期よりやや減少した。IBMの長期債務は1年前よりやや少ない計333億ドル。
IBMは前回のガイダンスを支持し、年度内の1株当たり売上をGAAPベースで14.25~15ドル、調整後で15.75~16.50ドルと予測した。同社のこれまで半年間の売上は404億ドルだった。
明るい話題としては、IBMは予想を上回る順調なキャッシュフロー予測をウォール街に提示し、クラウドサービスの総売上が前年同期比50%増の87億ドルだったことを付け加えた。
悲喜交々の決算報告の後、IBMは時間外取引で4%強値を下げた。通常取引では、全体的に好調の市場の中、わずかな高値だった。
ガイダンスの改善、およびIBMの現行プロジェクトが成長している事実が融合して、株価の下落を食い止めたとものと思われる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)