GoogleはInbox by Gmailのアップデートをリリースし、ウェブとモバイルで使用できるこのGmailベースの次世代型Eメールクライアントに3つの新機能を加えた。
新機能の中で最も興味深いのは、Inboxがイベントとそれに関するメールのやりとりをトラックする機能だ。この機能はGoogle Calendarの招待と紐付いている。ホテル予約や航空券予約が旅行バンドルを起動させるのと同じような仕組みだ。
Googleは取材に対し、これはInboxの旅行バンドルで使用しているのと同じ技術をもとに制作した機能と話す。旅行バンドルでは、ホテル、航空券、レストラン、レンタカーの予約などの情報を共有可能なように1つにまとめている。
2つ目の新機能はニュースレターに関する機能だ。Gmailが主要な受信箱からプロモーション目的のメールを分けてまとめた時、ニュースレターを配信するマーケッターや企業に波紋が広がった。Inboxでも同様のことを行っている(そして重要でないものと判断したものは「優先度の低いメール」にまとめてしまう)。このため、ニュースレターの配信元はInboxユーザーではさらに低い開封率を見たことだろう(もちろん、お気に入りのニュースレーは優先度の高い受信箱に入れている人もいる)。
Googleは今回、ユーザーがInboxで効率的にニュースレターを読めるようにする。Inboxは、最新ニュースレターの中身のプレビューを表示する(私たち TechCrunchのニュースレターも対応している)。このプレビューではニュースレター内でシェアしているリンクを取り上げている。
私はニュースレターに多くサブスクライブしている方ではないが、このInboxの機能には当たり外れがある。例えば、QuoraやTechCrunchのダイジェストでは機能したが、Politicoのデイリーメールではうまくいっていなかった。
Googleのスポークスマンに話を聞いたところ、この機能は現在人気のニュースレー配信元と協力していて、今後追加していくという。明らかなのは、この機能は多くのニュースサイトが読者にデイリーで提供している、リンクが並んだダイジェストメールのようなものに最適だということだ。
Inboxのもう1つ新たな機能は、リンクを保存したり共有したりすることが簡単になったことだ。一見、Inboxに追加するには奇妙な機能だと思うだろう。InboxはPocketではないのだから。しかし、多くの人が備忘のためにリンクを自分宛に送っているのも事実だ。この新機能で、Inboxにリンクを保存したり、他の人と共有したりすることができる。モバイルでは、OSに内臓されているシェアのためのダイアログでリンクの保存とシェアができる。ただ、Inboxがクリップボードにリンクがコピーされたことに気がつくと、自動で「+」ボタンの上に小さなアイコンをポップアップで表示し、同じ作業ができる。
デスクトップでは同じボタンを使うこともできるし、Googleが今日新たにローンチしたChromeエクステンションを使うこともできる。このエクステンションでは、ウェブのどのリンクでも保存したり、共有したりすることができる。複数メールアカウントを使用していたとしても、このエクステンションは親切にもアカウントを選択できるようにしている。
[原文へ]