SnapchatクローンのStoriesが大当たりしているInstagramだが、メインのフィードをさらに改良する努力も怠っていない。今日(米国時間2/22)、Instagramは最大10本までの写真、ビデオを共有できるカルーセルをリリースした。ユーザーはカルーセルを左右にスワイプすることで自由に閲覧できる。
ユーザーにとってはなんらかのテーマに沿った写真、ビデオをまとめて共有できる便利なアルバムだ。メインのフィードなので24時間で消えるということはない。この機能はiOS版、Android版に追加され、世界のユーザーに数週間かけて順次公開される。
Instagramの発表によれば、「ユーザーは体験を共有するに当って撮影した写真やビデオからベストの1枚を選ぶ必要がなくなった」ということだ。ファウンダーのKevin SystromはInstagram Storiesをスタートさせるにあたって「体験のハイライトを手軽に共有する」ためと述べていたが、メインのフィードではやや違った角度から体験の共有を進めているようだ。
StoriesのヒットによってInstagramのメインフィードは「ベストの1枚を選ぶ」というやり方を改良する必要を感じていたかもしれない。アルバムをまるごとアップロードできるカルーセルの追加は月間6億人といわれるユーザーからさらに多くのコンテンツを集めるのに役立つだろう。
Instagramのユーザーはフィードで体験を共有しようとするとき、最高10件までのコンテンツをボタンで選択できるようになる。写真、ビデオはそれぞれ編集可能だ。あるいはすべてのコンテンツに同一のフィルターを適用することもできる。順序を選択し、それぞれに友達をタグづけできる。ただしキャプション、場所、「いいね!」、コメントについては、カルーセル全体を1つの投稿して扱うことになる。現在のところ、すべての写真は正方形にトリミングされる。
フィードで共有された場合、友達は青いドットが表示されるのでカルーセルだと分かる。ユーザーは画面を左右にスワイプして望みの場面を見ることができる。最初の写真と青いドットからユーザー・プロフィールを見ることが可能だ。
Instagramでは「この機能を使って「愉快な体験を共有しましょう。友達の誕生日にサプライズ・パーティー企画したときなど、準備から友達が部屋に入ってきて驚くところまでカルーセルにまとめてアップできます。ケーキづくりのレシピを段階を追って説明するにも便利です。プロフィールからいつでも開けるようにできます」と勧めている。
Instagramでは2015年に広告写真のカルーセルを発表しており、昨年はこれにビデオを含めることができるよう拡張した。現在広告カルーセルは当初の5件のイメージから10件に拡大されている。
カルーセル機能を一般ユーザー向けに導入したことで、Instagramは写真やビデオをスワイプして次々に見ていくという習慣を根付かせようとしているのかもしれない。これは広告カルーセルの視聴にも好影響を与える。一方でInstagramのカルーセルでビデオや写真を共有するのが普通になれば、ユーザーがSnapchatを使わねばならない理由を一つ減らすことにもつながるだろう。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)
http://jp.techcrunch.com/archives/20160802silicon-copy/