米国時間4月10日、またもFacebookのアプリにバグが発覚した。Instagramのストーリーの公開範囲を設定するプロセスにバグがあり、フォローしていないユーザーにも表示されてしまう例が起きて起きていた。
Facebookの声明によれば現在は修正ずみだというが、TechCrunchが最初にこの問題を知ったのはInternetRyanが自分のInstagramストーリーのトレイに見知らぬユーザーが現れたの気づいたとツイートしたときだった。InternetRyanは私をメンションして調査するよう促した。 下にエンベッドしたスクリーンショットはInteretRyanが撮ったもので、名前が黒く塗られているユーザーをフォローしていないことは青い「Followする」ボタンが表示されていることでも明らかだった。TechCrunchがこの問題を Instagramに問い合わせたところ、「バグが存在したが、修正された」という回答があった。
Instagramではさらに原因を調査中だが、バグそのものは気づいてから数時間後には修正したという。フォローしていないユーザーのプロフィール画像をクリックしてもInstagramのプライバシー設定機能に弾かれてしまい、コンテンツそのものを見ることはできなかったのは幸いだった。Facebookのストーリーズには影響はなかった。しかしこのバグは5億人といわれるInstagramストーリーズのユーザーのプライバシーを正しく処理できる能力がFacebookという企業にあるのかどうかについて深刻な疑問を投げかけることになった。
Instagramの広報担当者は以下のように声明した。
われわれは少数のユーザーのInstagramストーリーのトレイにフォローしていないユーザーが表示されるという問題が起きたことを認識している。アカウントが非公開に設定されていれば、ストーリーの内容をフォローしていないユーザーが見ることはできない。この問題の原因となったバグはすでに修正されている。
この1年はFacebookのプライバシーとセキュリティーのチームにとって多難なものとなった。メディアで大騒ぎされたフェイクニュースや大統領選介入疑惑などの政治的問題を別としても、FacebookとInstagramgは数々の技術的トラブルに襲われた。Facebookでは」1400万人のユーザーのプライバシー設定が勝手に変わってしまった、680万のユーザーの写真が投稿できなかったなどの問題が起きた。Instagramはバグでフォロワーアカウントが壊れたり、 フィードが横にスクロールしてしまったりした。Facebookでは昨年、5000万人の個人情報が漏洩するという大惨事が起きたが、先月は創立以来最大、最長のダウンに見舞われた。
FacebooとInstagramは過去に人類が経験したことがない大規模ネットワークを作り上げた。この巨大なスケールはFacebookを極めて資本効率の高い企業に押し上げたが、同時に多数の技術的問題も浮上することとなった。ひとたび不具合が起きればその影響も巨大となる。これだけ問題を起こしている以上、早急にFacebookのシステムに対する監査体制の整備が必要とされる。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook)