米国時間8/9、Intelはディープラーニングのスタートアップ、Nervana Systems を買収すると発表した。これは同社内でのAIソリューションの役割を強化しようとする動きの一環だ。Recodeの報道によると、買収価格は3.5億ドル以上で、ここ数週間(控えめに言って)かなり活発だったIT業界M&Aのリストに名を連ねた。
「ディープラーニングのアルゴリズムを加速するNervanaの知的財産と専門知識は、IntelのAI分野での能力を拡大する」とIntelのEVP兼データセンターグループGM、Diane Bryantがブログ記事で語った。「Nervanaの持つソフトウェアの専門知識を活用することで、IntelのMath Kernel Libraryをさらに最適化し、業界標準フレームワークに統合していく」。
さらにBryantは、同スタートアップの専門知識は「IntelのAI戦略を強化し、ディープラーニングの性能や、Intel XeonおよびIntel Xeon PhiプロセッサーのTCO(総保有コスト)を改善するものである」と具体的に語った。
創立2年のスタートアップは、これまでにDFJ、Data Collective、Fuel Capital、Lux CapitalおよびAllen&Co. らの投資家から2500万ドル近くを調達している。以前同社は、AIソリューションに対するハードウェア中心のアプローチで注目を集め、以来ニューラルネットワークの学習に向けた技術開発に注力している。
カリフォルニア州サンディエゴを拠点とする48人のチームは、買収完了後IntelのData Centerグループに加わる。
NervanaのCEO・共同ファウンダー、Naveen Raoはブログ記事で、今後もディープラーニングのフレームワーク、プラットフォーム、およびハードウェア関連の開発を続けていくことを明言した。
Nervanaの技術と専門知識をIntelの戦略と組み合わせることによって、ディープラーニング/AIソリューションは次のステップへ進む。われわれは今後もサンディエゴ本社で活動を続け、会社の人材、ブランド及びスタートアップ精神を持ち続ける。