iOS 10とwatchOS 3の配信日が9月13日に決定、mac OS Sierraは9月20日リリース

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Appleの新しいモバイルOSであるiOS 10が、新しいwatchOSと共に9月13日より配信されるとAppleは本日のiPhone 7プレスイベントで発表した。iOS 10では様々な機能が強化されており、その一例として、Siriはサードパーティ製のアプリとも連携ができるようになった。これにより、ユーザーは声を使ってUberに車の手配をお願いしたり、Venmo上で支払を行ったり、ワークアウトを音声コマンドで一時停止したりといったことができるようになる。さらに、iOS 10には改良された写真アプリやマップアプリがインストールされているほか、ホームオートメーションのためのホームアプリが新規に導入され、iMessageはApp Storeと一部統合することでプラットフォーム化された。

新たなiOSは、いつもの通りiPhoneとiPadを含む現行のiOSデバイス向けに無料ダウンロード配信される予定で、今回同時に発表されたiPhone 7とiPhone 7 Plusにもインストールされることになる。新しいiPhoneは9月9日よりプレオーダーの受付がはじまり、16日から出荷が開始される。

iOS 10の目玉のひとつは、Siri経由でのサードパーティ製アプリの音声操作だ。

この機能統合は、まさに消費者が音声操作に慣れ始めたタイミングでやってきた。SiriやGoogle Nowによってスマートフォン上での音声操作が人気を博した一方、AmazonのAlexaはリビングルームを通じて消費者にこの技術を強く売り出し、既にサードパーティアプリにも対応している。今度はAppleがAmazonに追いつく番だ。

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もうひとつのiOS 10の目玉が、iMessage向けApp Storeの登場だ。これによって、iTunes App Storeが200万種類ものアプリを揃えるほどに成長している中、ディベロッパーが自分たちのアプリを消費者に届けるもうひとつの道が開けたことになる。

しかし、iMessageの変化はこれだけではない。今後iMessageでは、リッチメディアのプレビューができるようになるほか、写真上に絵を描いたり、スケッチや手書きのメッセージを送ったりすることもできる。さらには、送られてきたメッセージにサムズアップ(いいね!)のような絵文字で返すことができるようになり、新たなバブル効果や、紙吹雪や花火といったフルスクリーンのアニメーション、新たなステッカーなども導入されている。

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iOS 10についての詳細は先日行われたWWDCで既に発表されていたものの、今朝の発表イベントでApple CEOのTim Cookは時間をかけてiOS 10のハイライトについて説明していた。前述のiMessageやSiri以外にも、彼は新しいリフト・トゥ・ウェイク機能(デバイスを持ち上げることでスリープを解除する機能)や、進化したQuickTypeキーボード、デザイン変更で他のアプリにも対応したマップアプリ、ガレージのドアからホームセキュリティまでほぼ全ての大手メーカーのホームオートメーション製品に対応したホームアプリなどについて触れていた。

さらに、以前発表されたwatchOS 3もiOS 10と同じタイミングで配信がスタートする。こちらもWWDCで説明がなされていた通り、以前のwatchOSと比べて劇的にパフォーマンスが向上し、ユーザーから指摘のあったアプリのラグに関する問題にも対処している。そのほかには、多くの体調管理機能の向上や、緊急時に助けを求めるSOS機能の導入、ディベロッパー向けのデータのプリロードができるバックグラウンドアプリ、新しい盤面といったアップデートが施される。

本日ステージ上では発表されなかったものの、ウェブサイトの情報によればmacOS Sierraは9月20日にリリース予定だ。しかし、新たなtvOSに関しては未だに”まもなく登場”とされている。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter