iPhoneのオンデマンド修理からカラーリングまで提供、Life Support Labが5500万円を調達


時折、iPhoneの画面が割れたまま使っている人をみかけるが、修理に出すのが面倒という気持ちもよく分かる。アップルストアで修理する場合は、来店予約をする必要があるし、修理にも時間がかかる。Life Support Labはカスタマーの都合の良い時間と場所にオンデマンドで修理スタッフを派遣する「iRepairs Lab(あいりぺ)」を提供している。Life Support Labは本日、第三者割当増資と転換社債で総額5500万円を調達したことを発表した。引受先は、SNS media&consulting(ファウンダーは堀江貴文氏、代表は高崎博之氏が務めている) 、デジタルカーペット、ニーズ・コーポレーションと他個人2名だ。

あいりぺに修理を依頼するにはサイトからデバイス、機種の色、修理箇所、希望の修理予定日時と場所を選択する。そうすると対応可能な修理スタッフの見積もりと、対応可能な時間帯がいくつか表示される。あとは、修理を依頼したいスタッフの空いている日時を選択して、具体的な場所を指定し、正式な依頼を出す仕組みだ。

あいりぺの修理スタッフはiKeeperと呼ばれ、Life Support Labで雇用しているのではなく、Life Support Labで提供している研修を受け、認定した修理スタッフだという。内容にもよるが、修理の所要時間は20分程度で、修理の価格の目安は画面割れや液晶不良は8000円から、バッテーやスピーカーなどの交換は5000円からとなっている。現在あいりぺの修理スタッフは29都道府県に43名いるそうだ。ただ、修理内容によってはメーカー保証の対象から外れることもあるので利用するには注意が必要だろう。

Life Support Labは、iPhoneの出張サービス以外にも郵送での修理サービスやiPhoneのレンタルサービス「あいりぺレンタル」などを展開している。2017年3月22日からは、新たにiPhoneを好きな色に塗装できるカラーリングサービス「あいりぺColor」の先行予約を開始した。3月22日と言えば、Appleが慈善団体(RED)との共同事業で真っ赤なiPhoneを発表して話題になった日だが、Life Support Labは新機種を買わなくてもiPhoneの装いを変えられるサービスを提供したい考えだ。あいりぺColorはiPhone 6以降の機種が対象で、20色のカラーリングから選べるという。すでに200台強の予約をがあったとあいりぺの共同ファウンダーでCOOを務める荒木賢二郎氏は説明する。

今回調達した資金は、認定研修をオンライン化することやカラーリング事業や新規事業の開発に充てるという。また、サービス提供エリアの拡大の一環として、本日からiPhoneの修理、関連アクセサリーの販売、レンタル受付、カラーリング受付を行う代理店を全国から募集する。すでに月内にも2、3店舗オープンする準備を整えているという。

Life Support Labは2014年11月設立し、共同ファウンダーの河合晴輝氏がCEOを務めている。Life Support Labの今後の展開について荒木氏は「修理だけでなく、端末の売買、レンタル、カラーリング、ケース製作、グッズ販売、など、iPhone版のガリバーやオートバックスのような、iPhoneに関する様々なサービスを提供することを目標にしています」と説明している。

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TechCrunch Japan

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