顔認識による認証は、多くのテクノロジーと共に過去数年に現実味を帯びてきており、SFの世界では何十年も前から約束されてきた。しかし、使いものになるとは言い難い。例えば、Androidの顔認識ベースのアンロック機構は、最初の何分かは楽しめるが、すぐにイライラの元になる。
Disrupt SF 2014で今日デビューしたIsItYouは、これをもっともっとうまくやると言っている。
共同ファウンダーのBenjamin Levyは、彼らのアルゴリズムが少なくとも2つの点でGoogle他の方法より優れていると、壇上で主張した。極限の照明下でも働く(画面の明かり以外まっ暗な部屋等)こと、そしてイタズラ防止機構によって、アルゴリズムを欺すのが困難であることだ。
Levyは私に、なぜ優れた顔認識が重要かを説明してくれた。「現在のスマートフォンでは、顔認識は10回中2~3回失敗する。われわれの方法を使えば、偽陰性(真を偽と判定する誤り)は、1万回中2~3回になる」
偽陰性も問題だが、偽〈陽性〉はどうなのだろうか?
Androidの顔認識は、当初プリントした写真に欺されたことで、悪評が立った。後にGoogleは、指示に従ってユーザーにまばたきさせることでこれを修正した。しかし、それはシステムではなくユーザーが訓練させられていることになる。
IsItYouは、顔だけでなく、さまざまな状況下で顔がどう光に反応するかも分析する。平面(印刷された写真やタブレット画面)に反射した光は顔に反射した光とは振舞いが大きく異なる。彼らはLevyの顔写真が拒否されるところをデモで見せた後、さらに一歩進めて、Levyの顔を3Dプリントしたお面を誰かに着けさせたが、それもはじかれた。
ビジネスモデルに関してIsItYouは、銀行やソーシャルネットワーク等のアプリののプラグイン提供する考えだ。課金は認証毎。
IsItYouは、今年の第4四半期にプライベートベータを開始する予定。詳しくはこちら。
審査員のQA:
脅されていたら?頭にピストルを突きつけられていたら?
入れるだろう。この巨大な市場でも、その状況は稀だと思う。
指紋認証より良い点は?
顔はすでに公開されている。指紋をクラウドに置きたいと思いますか?
クライアンはいるの?
次の四半期にスタートする予定[なのでまだその話は早い」。
勝てる理由はテクノロジー ― 回避防止等 ― か、ビジネスモデルか?
テクノロジーには限度がある。できるだけ多くのアプリケーションに使ってもらう必要がある。
Dropcam等、モノのインターネット・デバイスで使える可能性は?
まだやっていないが、テクノロジー的には可能。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)