アメリカ国際貿易委員会(ITC)はAppleがSamsungの特許を侵害していたと認定し、iPhone 4、iPhone 3GS、初代iPad 3G 、iPad 2 3G(すべてAT&T専用版)など一部の製品の輸入を差し止めた。
ITCの決定については今後詳しく論じられることになるだろうが、、輸入差し止め対象はAT&T版の旧モデルにとどまるようだ。ITCはiOSデバイスがマルチバンド化される以前にAT&T向け製品に使われていた部品が特許を侵害していると認定した。
異議申立てが却下された場合、Appleは対象となる製品を海外の製造元から国内に搬入できなくなるので、最終的にはアメリカ国内での販売が不可能になる。VergeのNilay Patelのツイートによれば、今回のITCの決定に対する異議申立てはホワイトハウスか連邦高等裁判所に行うしかないという。
@panzer これは予備決定ではなく最終決定。異議申立てはホワイトハウス(取り上げないだろう)か連邦高裁へ—
nilay patel (@reckless) June 04, 2013
もし差し止めが最終的に維持されたとしても、この秋には新製品の発表を控えており、対象となる製品はいずれもすでに引退が近づいていた。とはいえ、新製品発売は数ヶ月先のことであり差し止めが現実に実施される時期によってはAppleもかなりのダメージを被るかもしれない。中小キャリヤや教育機関はまだまだ古い製品に大きく頼っている。
ITCの決定は全文を下記にエンベッドした。問題の特許についてはここに詳しい情報がある。ごく簡単にいえば、携帯無線の信号伝送に関する特許だ。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)