JVCケンウッドは2月16日、透過型で高画質・広視野角を実現したヘッドマウントディスプレイ「HMD-VS1W」を発表しました。受注生産で3月下旬から発売します。一般コンシューマー向けではなく企業ユースを意識した製品です。
片目2560×1440、両眼で5120×1440という高精細なパネルを利用しているほか、従来のVRヘッドセットのようにレンズを通さず、ミラーを介して直接映像を見ることが出来るため、周辺の色収差や映像に格子状の模様が見えるスクリーンドアも発生しないとのこと。水平視野角も120度と広く、中心からずれても映像がぼけずにクリアな映像を再現できるとしています。また、視線を動かしても疲れにくい、広いアイボックス(映像が綺麗に見える範囲)も実現しています。
外観的な特徴にもなっている本体前面には独自のハーフミラーを採用しており、装着したまま外の様子も確認できます。これにより、遅延のないダイレクトな操作が可能になるとのこと。たとえば、ドライビング/フライトシミュレーターで利用すれば、実際のハンドルや計器類を見ながら操作でき、リアリティーの向上にも繋がります。また、バーチャル映像を見ながらマニュアルを見る、メモを取るなどの行動も行えるため、トレーニング効率の向上も謳っています。
なお、SteamVR Tracking System2.0と互換があり、市販のベースステーション(SteamVR Base Station 2.0)を利用して、トラッキングも行えるとのことです。
(Source:JVCケンウッド(1)、(2)。Engadget日本版より転載)
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