Kelloggが新ファンド「1894」を設立、食品関連スタートアップに投資

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シリアルを掬っている間に、大きなニュースが入った。Kellogg Companyはベンチャー部門「Eighteen 94 Capital(1894)」をローンチし、食品と食品関連テクノロジー企業に投資する。

この名前はKellogg CompanyのファウンダーであるDr. John Harvey Kelloggと彼の兄弟W.K. Kelloggが、どう見てもローテクなシリアルを初めて開発した年に敬意を表し、命名された。

ベンチャー投資家は、これまでコンシューマー向けパッケージ製品に関心を示すことはなかったが、ソーシャルメディアから分子センサーに至るまで、食品の開発、製造、マーケティング、販売においてテクノロジーは大きな役割を担いつつある。

Kelloggの取り組みは、食品の巨大なグローバル市場で注目されるスタートアップ企業を押さえるために続々と設立されたファンドのうちの1つだ。

米国農務省のデータによると、グローバルな食品小売販売は年間4兆ドルに達するという。そして、2020年にはパッケージ食品だけでも3兆300億ドルの収益になるとAllied Market Researchは予測している。

食品関連企業に特化する最近のベンチャーファンドにはAccel FoodsCAVU VenturesS2G VenturesCircleUpなどがある。

コンシューマー向けパッケージ食品の大手企業でベンチャー投資をすでに定常的に行っているところにはGeneral Millsの301 INC ファンド、Campbell Soup Co.が単独のLPであるAcre Venture Partnersなどがある。

Canaan Partners、Andreessen Horowitz、Khosla Venturesといった確立されたテクノロジー投資企業も、食品や飲料メーカーに投資している。それぞれNatureBoxSoylentHampton Creek Foodsに投資している。

KelloggはサンフランシスコのTouchdown Ventures と協力して、新ファンドを設立したと1894のマネージング・ディレクターSimon BurtonとKellogg Companyの副会長を務めるGary Pilnickは伝える。

Kelloggがベンチャー投資を始めた理由についてBurtonは「私たちの業界におけるイノベーションは急激に加速しています。物事は素早く変わっていって、将来において何が重要になってくるかを見極めるためには投資するのが良い方法だと考えています」と話す。

1894は、500万ドルから1000万ドルの収益がある自然食品、オーガニック食品や飲料、新たなパッケージ食材、材料の製造企業や販売やマーケティングテクノロジーに関する北米企業を対象に投資を始めるとBurtonは話す。

1894の標準的な投資規模は、シリーズA、シリーズBステージのスタートアップ向けに100万ドルから300万ドルの間となる予定だという。ファンドでは、次の5年間で累計1億ドルをスタートアップに投資する準備を整えているという。国際的な投資もゆくゆくは行う予定だ。

Eighteen94 Capitalは、ミシガン州バトルクリークにあるKellogg Co.の投資部門

「もちろん食品企業にフォーカスを当てます」とPilnickは言う。「しかし、コンシューマーや販売パートナーへのリーチを助けるテクノロジー企業にも投資を検討します。私たちは買い物客が買い物をする接点も確保したいと考えています。当然のことのように思うでしょうが、そうするにはたくさんの方法があるのです」。

1894の投資資金はKelloggのバランスシートから引かれる。

Touchdown VCのマネージング・ディレクターRich Grantと会長のScott Lenetは、引き続き1894とKelloggに協力する。ミシガン州、バトルクリークにあるKelloggと広いVCコミュニティー、そして食品関連企業のアクセラレーターとをつなげていくと言う。また、Kelloggと共同投資家をつなげるだけでなく、1894に投資案件を持ち込み、それらを評価したり、スタートアップのデューデリジェンスを行う面でもサポートしていくという。

最終的にKelloggが独自の投資判断で、どこにいくらで投資するかを決定するとGrantは強調した。

Kelloggはシリアルを作っていることで有名だが、他にもMorningStarやGardenburgerといったベジタリアン向けブランド、PringlesやAustinなど塩気の多いお菓子ブランドなど多くの製品ブランドを保有している。

Burtonは、Kelloggが社内に持つ深く広い見識、特に食品小売業との関係や知識が、この新たなファンドに食品関連の起業家を惹きつける魅力になることを期待している。

Pilnickは「仕事を成し遂げるためにパートナーと組んで、協力するというアメリカ中西部の精神が私たちにはあります」と話す。

このファンドはまだ具体的な投資案件を発表していない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

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TechCrunch Japan

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