Knightscopeの防犯ロボットはリアルタイム治安ネットワークの賢いノードになる、大規模暴力事件を未然に防げるかも

ある日ロボットが蜂起して人類を支配するのかもしれないけど、今現在はPalo AltoのKnightscopeが、人類の安全のために犯罪と戦うマシンを開発している。

Knightscope製のセキュリティロボットK5は、スターウォーズのR2D2とドクター・フーのダレクに似ている。そしてこれらのロボットを動かしているシステムは、ちょっとジョージ・オーウェル的だ。ブロードキャスト機能と高度な監視能力のあるK5は、コンサートホールや商店街など人が集まる場所をパトロールし、不審な行動などをチェックする。

視界360度でHDの低ライト赤外線カメラが捉えた画像を、バックエンドのセキュリティネットワークへアップロードする。通行人の声を拾うマイクもある。ある程度のコミュニケーション能力もある。また、ガラスが割れる音などの異常音を感知してアラートを送る。

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すでにいくつかのショッピングモールやオフィスビルがK5を採用している。それらの名前は公表しないらしいが、Knightscopeによると、主にテクノロジ企業の社屋やシリコンバレーのショッピングモールだそうだ。

CEOのStacey Dean Stephensは元警官で、ロボットが送ってくる都市内の情報を利用する、犯罪防止のための予測的ネットワーク(次に起きることを予測できる情報ネットワーク)を構想した。協同ファウンダのWilliam Liとともに、これまでKonica Minoltaなどから1200万ドルを調達している。

近い将来にロボットが警官やガードマンをリプレースする、とKnightscopeが考えているわけではない。ロボットはあくまでもアシスタントだ、と同社はその製品を位置づけている。料金はレンタル制で、5本足300ポンドのK5を1時間6ドル25セントで貸し出している。われわれの最低賃金より、安いよね。でもティーンエイジャーのワルガキどもがロボットを小突いたりしたら、K5は彼らに声をかけるし、彼らの行為を撮影して署に送ったりするから、ガキどもにはショックだろう。

これらのロボットは、ロボット自身の治安機能が必ずしも目的ではない。むしろKnightscopeは今、ロボットよりも、それらから送られてくる情報を利用するセキュリティネットワークの研究開発を進めている。そのネットワークは、ロボットからリアルタイムで送られてくる映像やデータから、公共の場所における不審な行動を見つけて、警察機関などに報告するだろう。それらの予測に基づいて事前に行動が取れれば、大規模な銃撃事件などの暴力事件を、未然に防げると思われる。

上のビデオで、Stephensにインタビューしている。ロボット本体と、ロボットをベースに構築していく治安ネットワークのことが、よく理解できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

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TechCrunch Japan

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