LAの築100年近い歴史的建造物「Tower Theatre」に新Apple Storeが6月24日オープン

米国時間6月24日、Apple(アップル)はロサンゼルスのダウンタウンに新しい店舗をオープンする。この店舗は、DTLA(Downtown L.A.の略)のブロードウェイ・シアター・ディストリクトに1927年にオープンしたTower Theatre(タワーシアター)を新たに改装したもの。この劇場は、ロサンゼルスで初めてトーキー映画用の配線が施された900席の劇場であり、同年には米国初の発声映画「The Jazz Singer(ジャズ・シンガー)」のプレミア上映が行われた場所だ。また、市内で初めてエアコンが設置された劇場でもあった。

「Apple Tower Theatre」は、同社にとってロサンゼルス市内で26番目の店舗となる。しかしもちろん、94年前に建てられた劇場への移転は、ショッピングモールなどに比べてかなりの労力を要する。この店舗は数年来の取り組みで、ランドマークに指定されたスペースを市と協力して修復する必要があったことも理由の1つだ。

画像クレジット:Apple

興味深いことに、2018年にLA Times紙に掲載された記事ではこのスペースについて「アップルがハリウッドの主要コンテンツクリエーターとして競争する気であるという宣言になるかもしれない」と指摘している。今にして思えば、妥当な話だ。Apple TV+はその翌年、2019年末にローンチされた。

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    画像クレジット:Apple

この劇場は1988年以降、ほとんど使用されていなかった。そのため、古い劇場の壁をピカピカにして現代的な店舗の雰囲気を出すために、さらに多くの作業が必要だった。もちろん、耐震性を高めるためのアップグレードも施された。

また、同社はこの劇場の象徴的な要素を維持することにも注意を払ったという。

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アップルはこう書いている。「Apple Tower Theatreは8番街とブロードウェイの角に位置しており、来場する方たちは、完全に復元された時計塔、ブロードウェイの再現された看板、きれいなテラコッタの外壁、改装された歴史的なブレードサインにすぐに気づかれることでしょう。ブロードウェイ側のドアをくぐると、シャルル・ガルニエによるパリのオペラ座にインスパイアされた堂々としたロビーに入り、大理石のコリント式コラムの間に、ブロンズの手すりが付いた豪華なアーチ型の階段があります」。

この店舗のオープニングは、アップルの新しいイニシアティブである「Creative Studios」のローンチも記念している。LAと北京の店舗が、このプログラムの最初の実施店舗となる。当初は8週間から12週間の予定で、クリエイティブアート分野のメンターグループを提供する。

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SVPのDeirdre O’Brien(ディアドラ・オブライエン)氏は、プレスリリースでこう述べている。「創造性と教育へのアクセスは、アップルのコアバリューです。ですから今日(6月22日)、ロサンゼルスと北京の『Apple Creative Studios』でキックオフし、2021年はさらにいくつかの都市でこの有意義なプログラムを実施できることを、とてもうれしく思っています。当社は長年、店舗を地元アーティストを迎えて教育とインスピレーションを与える場として活用してきましたが、『Creative Studios』は、もっとも芸術教育を必要としている人々に無料でそれを提供するもう1つの方法です」。

先週6月17日、Google(グーグル)はマンハッタンのチェルシー地区に初の小売店をオープンした。Apple Tower Theatre店は、現地時間6月24日(木)午前10時にオープンする。同社によると、同店舗を運営するために100人近くを雇用することになるという。

関連記事:グーグル初の常設店舗がニューヨークに現地時間6月17日オープン

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleApple Storeロサンゼルス

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

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TechCrunch Japan

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