LearnXinYminutesは、不定期プログラマーの最良の友

コードを1行も書いたことのない人に、あまり秘密でもない秘密を伝授しよう。プログラミング言語を一つ十分にマスターすれば、他の言語を覚えるのは〈ごく〉簡単だ。

これは、言語を一つマスターすれば全部マスターできる、という意味ではない。全く違う。どの言語にも独特のクセや文法的要求や意味あいがある ― しかし、コーディングの学習で最大のハードルは初期段階にある。様々な抽象概念(変数、配列、関数、ループ等)に頭を慣らす必要があり、その大部分は言語間で共通だ。例えば、Pythonをそこそこ使いこなせると感じられるまでには、しばらく時間がかかるかもしれないが・・・ひとたび基本知識を身に付けてから、例えばRubyをいじれば、数日間でそこそこのレベルに到達できるだろう。

それが、LearnXInYminutesの存在する理由だ。

LearnXinYminutesは、初めてのプログラミング言語を学ぶためには良い方法ではないが、3番目に手を染めるには最適なツールだ。上に挙げた重要な基礎概念の説明はせず、その知識を前提としている。

(LearnXInYを理解するのに必要な基礎のない人は、Codecademyまたは、UdacityのCS 101コースのどちらかあるいは両方を試されたい。基礎学習があまりに易しいことに驚くだろう。仕事としてコーディングするつもりのない人でも、基礎は学んでおくべきだ。最低限、物事がなぜそのように動いているのかの理解を深めることができる)

LearnXinYminutesという名前は、最近流行りで底辺への競争になったと思われている「Learn [ここにプログラミング言語名が入る] in [時間の単位]」本のもじりだが、実にしっかりとしたプログラミング言語リファレンスサイトだ。カンニングペーパーの集合と言ってもいい。それは、すでにプログラムを書ける人たちのためのプログラミングガイドだ。

派手さも飾りも全くない。白の背景と黒い文字だけ。おそらく、私が記事を書くようになって以来、技術的に最もシンプルな物だろう。しかし、その単純さがすばらしさだ。私自身も週に1度以上使っているが、広めなければと感じた。

サイト上で各言語には1ページずつ割り当てられている。長いのも短いのもある。しかし、すべてがそれぞれの言語の高度な短期集中コースで、コンパイル/実行可能なコードで書かれている。ある言語の知識がゼロの状態でページに来た人も、ページの終りまで来た頃には、その言語のドキュメントを読んでいじり始める準備が整っている。現在23種類のガイドがあり、C、Javascript、Python、PHP、Rubyといった大物はすべて揃っている。

私がここに来るのは、〈新しい〉言語を学ぶためだけではなく、すでに親んでいる言語の知識をリフレッシュするためでもある。最近あまりコードを書く時間が取れない。コードを書かなくなって数週間たつと、最も基本的なことさえ簡単に忘れてしまう。コメントはどう書いたっけ・・・スラッシュ、ハッシュタグ、それともクオート?この言語は比較にカッコを使ったっけ? 配列のインデックスはゼロから? LearnXinYは、数分間で再び自転車に乗れるようにしてくれる。

ひと月ほど前にこのサイトを教えられてブックマークした。それ以来4つか5つ新しい言語が加わり、全体の約1/3に中国語翻訳がつけられた。お試しあれ

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。