LenovoからGoogle WorldSenseベースのVRヘッドセット――Mirage SoloはQ2出荷で400ドル以下

今日(米国時間1/9)、CES 2018でGoogleのWorldSense VRテクノロジーをベースにポジション・トラッキング機能をサポートするDaydreameヘッドセットの現物を初めて見る機会があった。Lenovoが公開したMirage Soloヘッドセットは今年第2四半期に出荷が計画されている。これはスタンドアローン・デバイスでQualcomm 835チップセット、4GBのRAM 、 64GBのメモリをオンボードで搭載している。

またデュアル・マイク、ヘッドフォンジャック(ちゃんと付属する!)、2560×1440の液晶スクリーンを備える。Lenovoによれば、バッテリー駆動時間は7時間だというが、これが正確ならすばらしい。

ビッグニュースはこのデバイスがGoogle WorldSenseをベースとしていることだ。Microsoftの混合現実系VRヘッドセットにも似たシステムが採用されているが、WorldSenseは同様のインサイドアウト方式のポジション・トラッキング・システムを用いている。

Mirage Soloはポジション・トラッキングを内蔵しているが、Wiimoteに似たコントローラーが操作性をある程度制限することにになるだろう。このコントローラーはGoogleのスマートフォン・ベースのモバイルVRヘッドセット、Daydream Viewのものと同一のレイアウトだ。Oculusはやはりポジション・トラッキング能力を備えたコードネーム、Santa Cruzというヘッドセットを開発中だ。これは現在のハイエンドのヘッドセットなみのユーザーを体験を与えるという。

GoogleのVRストアにはDaydream上のコンテンツは多数出ている。 問題はデベロッパーにコンテンツをポジション・トラッキングに対応させるアップデートを促すだけの売れ行きをLenovoのヘッドセットが得られるかどうかだ。 3軸の回転運動と平行移動に対応する6DoF(〔6自由度〕対応トラッキング・テクノロジーはきわめて高度なユーザー体験をもたらす。また今日GoogleはSoloでプレイできる『ブレードランナー』ベースのゲームを発表した。

LenovoはSoloヘッドセットの価格をアグレッシブに設定してきた。まだ最終的な価格は決定されていないものの、同社によれば400ドル以下になるという。現在Soloは
WorldSenseベースで唯一の市販ヘッドセットとなる。新たな提携関係についての発表は特になかった。WorldSense唯一のデバイスという状態はこの先もう少し続きそうだ。HTCは以前、Googleプラットフォームでヘッドセットを開発する計画を進めていたが、後にキャンセルしてQualcommと提携し、中国市場向けにVive Focusヘッドセットを独自に提供している。価格は600ドル程度だ。

LenovoのVRヘッドセットはFacebookのOculus Goの主要なライバルとなるかもしれない。Mirage Soloは199ドルのGoヘッドセットが欠いているポジション・トラッキング機能を備える他、ハードとしての能力も優れている。またVRには興味があるがデスクトップ・パソコンや専用ゲーム機に接続する高価で取り扱いも面倒なハイエンド・モデルに手を出すのをためらっている消費者にとっても魅力的な価格帯だろう。

〔日本語版〕SoloはGoogleの日本語サイトで予告されている。アウトサイドイン/インサイドアウトのポジション・トラッキング・システムについてAcerのサイトがわかりやすいイラストで比較している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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