2020年のスマートフォン市場についていえることは、選択肢はいくらでもあるということだ。ただしその売上はここ数年落ち込んでいるため、多くのメーカーが製品に創造性を持たせている。そして、LGも間違いなくその波に乗っている。同社のスマートフォンはここ数年は華々しくはなかったが、それは努力不足のためではない。
ここではLG V60 ThinQ 5G(より正確には、LG V60 ThinQ 5G with LG Dual Screen)を紹介しよう。冗長な名前が示すように、このデバイスには5G接続が可能で極めて高価ではない可能性が高い。具体的な価格はまだ明らかにされていないが、Samsung(サムスン)のフラッグシップモデルであるGalaxy S20よりは安く、さらに昨年のフラッグシップ機に近い価格800ドル(約8万8000円)程度になるだろうとLGは伝えている。
このスマートフォンで最も興味深い点は、セカンドスクリーンケースが復活したことだ。LGは昨年、標準的なスマートフォンをオプションの追加ケースでデュアルスクリーンにすることで、折り畳みスマートフォンに対抗した。従来品は「薄い」という名称にもかかわらず、折りたたんだ状態ではかさばり厚みがありすぎた。
LGは今回、「新しいデュアルスクリーンは、より薄い有機ELディスプレイのおかげで、前機種と比べて持ち運びのしやすさと重量が大幅に改善された」と伝えている。ただ、その見た目は依然として分厚いが、これは外付け式のセカンドスクリーンの欠点であり続けるだろう。もう1つの欠点は、2つのスクリーンの間にある目立つベゼルとヒンジだ。
つまり、2個の巨大な6.8インチスクリーンが、実際には1つの連続したディスプレイに統合されていない問題だ。2番目の画面はマルチタスク処理や、いずれかの画面をゲームコントローラとして使用する場合に効果的だ。近く発売される 「Surface Duo」 のような製品でも、同様の機能が搭載される予定だ。
しかしここで最も注目すべきなのは、LGがヘッドホンジャックを搭載してきたことだろう。ヘッドホンジャックは、2020年に入ってもずっと(一部の人たちから)待望されている。なお、LG V60 ThinQ 5Gは今後数週間のうちに発売される予定だ。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)