Lifelogging用ウェアラブルカメラのNarrative、米国内拡販のために800万ドルを調達

ライフログ用カメラを提供するNarrativeが、アメリカでの販売拡大を目指して800万ドルの資金を調達した。今回の出資をリードしたのはKhosla Venturesで、従来からのTrue VenturesおよびPassion Capitalもラウンドに参加している。2012年にスタートしたスウェーデン発のNarrativeにとって、昨年10月以来の外部資金の調達となった。調達額の合計は、今回をあわせて1220万ドルとなった。

読者の方々は、Narrative Clipをよくご存知のことだろう。洋服の襟部分や、Tシャツの首周りなどに取り付ける5メガピクセルの小型カメラだ。30秒間隔や2分間隔など、撮影間隔を指定すれば指定された間隔毎に写真を撮り続けるようになっている。また、ダブルタップすればスケジュール時以外にもオンデマンドで撮影できる。Android版およびiOS向けのアプリケーションも用意されている。アプリケーションを使って、時系列に並んだ写真を検索したり、そしてシェアすることができるのだ。

サイズは小さく、そして外見も非常にシンプルなものとなっている。おかげで、さほど目立たずに写真を撮影することができる。あるいはたとえカメラの存在に気づいたとしても、Google Glassのように圧倒的な存在感を持つものでもない。カメラを前にしても自然に振る舞うことができるのだ。

Narrativeは当初、2012年にKickstarterキャンペーンを展開して550,000ドルの資金を調達した。続いて昨年には、世界展開のためにVCより300万ドルの資金を調達したのだった。ちなみに元々はMementという名前だった。後にマーケティング戦略などの必要からNarrativeと名前を変えることになったのだ。

今回の資金調達は、アメリカ市場での成功を狙ってのものだ。サンフランシスコにオフィスを開き、アメリカを拠点とした売上および小売店への製品提供を進めようとするものだ。

加えてチームの拡充にも資金を使う予定であるとの話もきいている。現在開発、営業、物流、デザイン、Eコマース部門の人材などを募集している。

True Venturesのパートナーであり、かつNarrativeの取締役でもあるOm Malikは次のように言っている。「Narrative Clipは多くの可能性を秘めたものです。こうしたプロダクトを生み出すチームをサポートしていくのは大いなる喜びです」。

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(翻訳:Maeda, H


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TechCrunch Japan

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