LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」は本日正式発売、LINE MUSICとセットで1万2800円

LINE取締役CSMOの舛田淳氏

午前にはGoogleがスマートスピーカー「Google Home」の日本での発売を明日10月6日だと発表したが、LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE(以前の名称は「WAVE」)」は本日10月5日の15時より正式発売を開始した。

Clova WAVEの価格は当初発表より1000円値下げした1万4000円。ただし3月末まではキャンペーンとして、音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」(月額980円)の12カ月利用権をセットして、1万2800円(いずれも税込み)で販売する。Clova WAVEの販売サイトのほか、Amazon.co.jpや楽天市場で販売。月末には家電量販店などでも販売する予定だ。

「Clova WAVE」

Clova WAVEは6月にLINEのプライベートカンファレンスで発表されたスマートスピーカーだ。自社グループで独自開発した音声AI「Clova」を採用している。

8月23日より一部機能に限定した先行体験版を提供開始しており、LINE MUSICの4000万曲以上の楽曲を再生(雰囲気やアーティスト名、アルバム名などで再生可能)できるほか、天気予報や「LINEニュース」と連携した最新ニュースの読み上げ、テレビやライトのIRリモコンの操作(今後はエアコンのIRリモコンにも対応予定)などが可能だ。

正式発売にあたり、新たにコミュニケーションアプリ「LINE」との連動機能を強化。新着メッセージの通知や読み上げにも対応したほか、Clovaのアプリ上で「LINE家族アカウント」と呼ぶLINEアカウントを通じて、家族間でのメッセージのやり取りが可能になった。

また、先行体験版でもニーズの多かったというClovaとの連続会話(あいさつからスタートし、調子を聞き、天気を聞く、といったやり取り)も可能になった。今後は声での話者認識や音声での多言語翻訳、カレンダー管理やメモ帳機能、ショッピングやデリバリー、タクシー配車といった機能も提供していく予定。また外部パートナーとの連携も進める。radiko提供のラジオ再生、ヴァル研究所提供の経路検索、レスキューナウ提供の鉄道運行情報、アイフリーク モバイル提供の童話朗読なども準備中だ。

追加される機能の一部

日本の住環境やユーザーを捉える

同日開催された発表会でLINE取締役CSMOの舛田淳氏は、あらゆるデバイスがインターネットに接続し、最適化されていく“ポストスマートフォン”の時代の到来について語った。スマートフォン全盛の現在は、タッチやタイピングといった入力インターフェースが一般的だが、それが音声に変化していくと説明する。「長らく続いたGUIの時代からVUI(Voice User Interface)の時代に変化しようとしている」(舛田氏)

Google Homeの日本発売が決定し、Amazonもスマートスピーカー「Amazon Echo」を年内に発売すると発表しており、各社が日本の市場続々進出して居る状況だ。発表会で記者から競合優位性について尋ねられた舛田氏は、「(アプリの)LINEを作ってから、ずっとチャレンジャー。できることをやってきた。日本の住環境、ユーザーの状況を最も最適に捉えていきたい」と答える。例えば他社がスマート家電などとの連携をうたう中で、普及率を考慮しIRリモコンから連携を進めていることもその1つの施策だし、家族アカウントを通じたLINEでのコミュニケーションも同様だ。

また、日本にフォーカスした施策だけでなく、音声認識に関しても大幅なアップデートを準備しているという。ただし詳細なロードマップについてはスケジュールが変更になる可能性もあるとして公表していない。「詳細はずれることもあるので公開していないが、いろんなチャネルで事前の案内をしている」(舛田氏)

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TechCrunch Japan

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