LINEアカウント引き継ぎ方法が変更、パスワード設定が必須に

LINEは2月25日、LINEアカウントの引き継ぎ方法を変更したことを発表した。対象となるのは、2月24日に配信が始まったバージョン9.2.0以降のLINE。入学、入社シーズンを控えて端末の乗り換えを検討している人は十分な注意が必要だ。

1対1でやり取りしていたはずの会話内容が第三者に流出した事件を発端にLINEアカウントの引き継ぎ方法は複雑になり、乗り換え時に友達リストやトーク内容の消失など経験したユーザーも多いことだろう。

LINEは今回、カウントの引き継ぎ方法とアカウントの新規登録方法も変更。新規登録時には電話番号とパスワードの登録を必須化する。古いLINEアカウントではパスワードの設定は任意だったこともあり、アカウント引き継ぎ時の障害になっていた。

なお、新しい方法で引き継ぎができるのはアカウント情報のみ。トーク内容は従来同様、iOS同士、Android同士など同一OS間のみで有効だ。iOSではiCloud、AndroidではGoogleドライブを利用して引き継ぎ元の旧端末で事前にバックアップを取り、引き継ぎ先の新端末でバックアップデータを復元するという作業が必要になる。

具体的には、電話番号とメールアドレス、パスワードを設定済した状態で、引き継ぎ元の旧端末で「引き継ぎの許可」ボタンをオンにする。そして、36時間以内に引き継ぎ先の新端末で画面の指示に従って、電話番号やメールアドレス、パスワードを入力すればいい。新旧端末の電話番号が異なる場合は、新端末で、新端末の電話番号を入力して認証番号を受け取って、その認証番号を入力。すると「アカウントを引き継ぎますか?」という画面が現れるので「アカウントを引き継ぐ」を選ぶ。なお、「おかえりなさい、○○!」という画面が表示された場合は「いいえ、違います」をタップしてアカウントを引き継ぎ画面に移動すればいい。

バージョン9.2.0以降はパスワードを設定していないとアカウントの引き継ぎができないので、旧バージョンのLINEを使っているユーザーもいまのうちにパスワードを設定しておこう。そして決してパスワードを忘れないように。

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TechCrunch Japan

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